第109回 看護師国家試験 午後 問59 解説
📝 問題
平成28年度(2016年度)の福祉行政報告例における児童虐待で正しいのはどれか。
✅ 正解
4
💡 解説
✅ 心理的虐待件数は5年前に比べて増加している。
平成28年度福祉行政報告例では、児童虐待相談対応件数は年々増加を続けている。 なかでも心理的虐待の件数が大きく増え、虐待の種別で最も多くなった(面前DVの通告が増えたことが背景)。
主たる虐待者は実母が最も多く、実父ではない。 性的虐待は全体に占める割合が最も低く、身体的虐待より少ない。 児童虐待相談件数は横ばいではなく、増加が続いている。
面前DVとは
子どもの目の前で配偶者などに暴力をふるうこと。子どもが直接たたかれていなくても心理的虐待にあたる。
- 1
主たる虐待者は実父が最も多い。不正解
主たる虐待者は実母が最も多く、実父ではない。
- 2
性的虐待件数は身体的虐待件数より多い。不正解
性的虐待は最も少なく、身体的虐待より件数は少ない。
- 3
児童虐待相談件数は5年間横ばいである。不正解
相談件数は横ばいではなく年々増加している。
- 4
心理的虐待件数は5年前に比べて増加している。正解
心理的虐待は近年著しく増加し、種別で最多となっている。
📚 国試でよく狙われるところ
児童虐待は、4つの種別のどれが多いかと、件数が増えているかどうかが問われる。 身体的虐待・性的虐待・ネグレクト・心理的虐待の4類型で、相談対応件数は増加が続き、近年は心理的虐待が最も多い。
- 心理的虐待の増加には、警察が面前DVを通告する件数が増えたことが影響している
- 虐待を受けたと思われる児童を発見したときは、すべての国民に市町村・福祉事務所・児童相談所へ通告する義務がある(守秘義務より優先される)
- 児童相談所長は必要に応じて一時保護を行うことができる
参考: 厚生労働省「福祉行政報告例」
出典:「第109回看護師国家試験の問題および正答について」(厚生労働省)を加工して作成 → 出典について