第109回 看護師国家試験 午前 問62 解説

一般母性看護学✔ 監修済み

📝 問題

子宮復古状態を観察する手順で正しいのはどれか。

✅ 正解

3

💡 解説

✅ 子宮復古の観察では褥婦の膝を伸展させて子宮底の高さを測定する。

子宮復古状態の観察では、褥婦を仰臥位とし、両膝を伸展させた状態で子宮底の高さ(子宮底長)を測定する。 膝を屈曲すると腹壁が緩んで子宮底の位置が不正確になるため、膝を伸ばして腹壁の緊張を一定にして測定する。

子宮底長は恥骨結合上縁から子宮底までを測定する(下縁ではない)。 また観察は、膀胱充満により子宮が押し上げられて位置がずれるのを防ぐため、排尿後に行う。 子宮復古は分娩直後に臍下2〜3横指、産褥10日ごろには腹壁から触れなくなるという経過とあわせて理解する。 国試では復古の経時的変化と測定手技が頻出である。

子宮復古とは

分娩後に、大きくなった子宮が妊娠前の大きさへ戻っていく過程。子宮底の高さ・硬さと悪露の変化で進み具合をみる。

  • 1

    観察は排尿前に行う。不正解

    膀胱充満で子宮が押し上げられるため、観察は排尿後に行う。

  • 2

    褥婦にはFowler(ファウラー)位をとってもらう。不正解

    ファウラー位ではなく仰臥位で膝を伸展させて測定する。

  • 3

    褥婦の膝を伸展させて子宮底の高さを測定する。正解

    膝を伸展させ腹壁の緊張を一定にすることで子宮底の高さを正確に測定できる。

  • 4

    子宮底長は恥骨結合下縁から測定する。不正解

    子宮底長は恥骨結合下縁ではなく上縁から測定する。

📚 ここも一緒におさえておこう

子宮復古の観察は「排尿を済ませ、仰臥位で両膝を伸展させ、恥骨結合上縁から子宮底までを測る」という一連の手順で覚える。 あわせて子宮底の高さ・硬さ・悪露・後陣痛を確認する。

  • 授乳によるオキシトシン分泌は子宮収縮(後陣痛)を促し、復古を助ける。
  • 復古不全の要因は、子宮筋の過伸展(多胎・羊水過多・巨大児)・胎盤や卵膜の遺残・子宮内感染・膀胱充満など。
  • 悪露は赤色(産褥1〜3日)→褐色(4〜9日)→黄色(10日〜2週)→白色(3週以降)と変化する。
  • 悪露の量が急に増える・凝血塊が混じる・悪臭がある場合は、復古不全や子宮内感染を疑う。
子宮底の高さの目安
時期子宮底の高さ
分娩直後臍下2〜3横指
分娩12時間後臍高(一時的に上昇する)
産褥3日臍下3横指
産褥5日臍と恥骨結合の中央
産褥10日ころ腹壁上から触知できない
産褥6〜8週非妊時の大きさに戻る

数値は教科書により多少の幅がある。日ごとに下がっていく流れで理解する。

出典:「第109回看護師国家試験の問題および正答について」(厚生労働省)を加工して作成 → 出典について

この問題をアプリで演習しませんか?

この1問を演習する(無料)第109回の問題一覧を見る