第109回 看護師国家試験 午前 問49 解説
📝 問題
被験者が図形を描き写す内容が含まれる認知機能の評価はどれか。
✅ 正解
2
💡 解説
✅ MMSEには図形を描き写す(重なる五角形の模写)課題が含まれる。
ミニメンタルステート検査(MMSE〈エムエムエスイー〉)は認知機能を評価する代表的なスケールで、見当識・記銘・注意・計算・言語などに加え、重なり合う五角形を描き写す図形模写の課題が含まれる。
改訂長谷川式簡易知能評価スケール(HDS-R〈エイチディーエスアール〉)は言語的な質問が中心で、図形模写は含まない。 認知症高齢者の日常生活自立度判定基準は生活自立度を段階で評価するもの、CGA7は総合機能を簡便に評価するもので、いずれも図形模写は含まない。 MMSEとHDS-Rは、図形を描き写す課題があるかどうかで見分ける。
- 1
認知症高齢者の日常生活自立度判定基準不正解
日常生活自立度判定基準は生活自立度の段階評価で図形模写は含まない。
- 2
Mini-Mental State Examination(MMSE)正解
MMSEには重なる五角形を描き写す図形模写の課題が含まれる。
- 3
高齢者の総合機能評価 CGA簡易版(CGA7)不正解
CGA7は総合機能を簡便に評価するもので図形課題は含まない。
- 4
改訂長谷川式簡易知能評価スケール(HDS-R)不正解
HDS-Rは言語的質問が中心で、図形模写の課題は含まない。
📚 混同しやすいので注意
認知機能や生活自立度をみる評価尺度は、名前と中身を入れ替えて問われる。何を測る尺度なのかを、名前とセットで覚えよう。
- 認知症高齢者の日常生活自立度判定基準はランクⅠ〜Ⅳ・Mで生活自立度を段階評価する
- CGA7は高齢者の総合機能(意欲・認知・日常生活動作・手段的日常生活動作・情緒・社会性)を簡便に評価する
| MMSE | HDS-R | |
|---|---|---|
| 満点 | 30点 | 30点 |
| カットオフ | 23点以下で認知症疑い | 20点以下で認知症疑い |
| 課題の特徴 | 動作性の課題を含む(図形模写・三段階命令・読字・書字) | 言語性の課題のみで図形模写はない |
| 主な評価領域 | 見当識・記憶・注意と計算・言語・図形模写 | 見当識・記憶・計算・数字の逆唱・語想起など |
どちらもスクリーニング検査であり、これだけで認知症と診断することはできない。
出典:「第109回看護師国家試験の問題および正答について」(厚生労働省)を加工して作成 → 出典について