第108回 看護師国家試験 午後 問69 解説

一般看護の統合と実践✔ 監修済み

📝 問題

病院では、育児中の時短勤務、夜勤専従、非常勤など多様な労働時間や雇用形態の看護師が働いている。 看護管理者が行うマネジメントで最も優先するのはどれか。

✅ 正解

4

💡 解説

✅ 多様な勤務形態の看護師が働く職場では、特定の看護師に業務が集中しないよう調整することが最も優先される。

時短勤務・夜勤専従・非常勤など多様な働き方が混在する職場では、勤務時間や雇用形態の違いから業務の負担が偏りやすい。 看護管理者は、特定の看護師に仕事が集中しないよう業務量を公平に調整し、チーム全体で安全な看護を提供できる体制を保つことを最も優先する。

他の3つは、特定の看護師や雇用形態だけに向けた個別の措置であり、全体の業務配分を整えることより先には来ない。 育児中の看護師の院内研修を免除する、非常勤看護師の受け持ちを免除するといった一律の対応は、能力の維持・育成や職場の公平性の面から適切ではない。

判断の軸は公平性・チーム全体の機能・患者の安全。多様な人材が力を発揮できるよう業務を配分するのが、管理者の中核的な役割である。

  • 1

    夜勤専従の看護師の休暇を増やす。不正解

    夜勤専従者の休暇を増やすことが常に優先されるわけではなく、まず全体の業務配分の調整が求められる。

  • 2

    育児中の看護師の院内研修を免除する。不正解

    育児中の看護師を一律に院内研修から免除するのは、能力維持・育成の観点から適切でない。

  • 3

    非常勤看護師は患者の受け持ちを免除する。不正解

    非常勤看護師を一律に受け持ちから免除するのは、公平性や人材活用の観点から適切でない。

  • 4

    特定の看護師に仕事が集中しないよう調整する。正解

    特定の看護師に業務が集中しないよう公平に調整することが、多様な人材を活かす管理の最優先事項である。

📚 ここも一緒におさえておこう

看護管理者は、多様な人材が力を発揮できるよう労働環境を整える役割を担う。 働き方を支える制度は、法律の名前と中身を対にして問われる。

  • 育児・介護休業法により、3歳未満の子を養育する労働者への短時間勤務制度の整備が事業主に義務づけられている
  • 労働基準法では、妊産婦が請求した場合の時間外・休日労働・深夜業の制限が定められている
  • 看護職のワーク・ライフ・バランスの推進は、離職防止と看護の質の維持に直結する
  • 業務の偏りはインシデントを招きやすいため、業務量の可視化と再配分が管理者の中核業務となる

参考: 医学書院「系統看護学講座 看護管理」

出典:「第108回看護師国家試験の問題および正答について」(厚生労働省)を加工して作成 → 出典について

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