第108回 看護師国家試験 午後 問68 解説

一般在宅看護論✔ 監修済み

📝 問題

家族からネグレクトを受けている高齢者について、地域包括支援センターに通報があった。 この通報を受けた地域包括支援センターが行う業務はどれか。

✅ 正解

1

💡 解説

✅ 高齢者虐待(ネグレクト)の通報を受けた地域包括支援センターが行う業務は権利擁護である。

地域包括支援センターが担う4つの業務のうち、高齢者虐待への対応は権利擁護業務にあたる。 ネグレクト(介護等放棄)も虐待の一類型なので、通報を受けたセンターは権利擁護の業務として対応する。

高齢者虐待防止法に基づき、虐待の事実確認、高齢者の安全確保、必要に応じた措置や関係機関との連携を行う。

4業務のどれに当たるかは、虐待・成年後見・消費者被害なら権利擁護、と覚えておくと判別しやすい。

成年後見とは

認知症などで判断する力が弱くなった人に代わって、選ばれた人が財産の管理や契約を行う制度。

  • 1

    権利擁護正解

    高齢者虐待(ネグレクト)への対応は地域包括支援センターの権利擁護業務に位置づけられる。

  • 2

    総合相談支援不正解

    総合相談支援は地域の高齢者に関する幅広い相談への対応であり、虐待通報への対応そのものは権利擁護に区分される。

  • 3

    介護予防ケアマネジメント不正解

    介護予防ケアマネジメントは要支援者等の介護予防支援であり、虐待対応の業務ではない。

  • 4

    包括的・継続的ケアマネジメント支援不正解

    包括的・継続的ケアマネジメント支援はケアマネジャーへの後方支援等で、虐待通報への直接対応ではない。

📚 ここも一緒におさえておこう

地域包括支援センターには保健師・社会福祉士・主任介護支援専門員の3職種が配置され、4つの業務を担う。 国試では、事例がどの業務に当たるかを入れ替えて問われる。業務名と中身を対にして覚えよう。

  • 高齢者虐待の5類型=身体的虐待・介護等放棄(ネグレクト)・心理的虐待・性的虐待・経済的虐待
  • 虐待を受けたと思われる高齢者を発見した者は市町村に通報する(生命・身体に重大な危険があるときは義務)
地域包括支援センターの4業務
業務内容の例
総合相談支援高齢者や家族からの幅広い相談への対応、実態把握
権利擁護高齢者虐待への対応、成年後見制度の活用支援、消費者被害の防止
包括的・継続的ケアマネジメント支援ケアマネジャーへの助言・支援、地域ケア会議の開催
介護予防ケアマネジメント要支援者等への介護予防サービス計画の作成

参考: 高齢者虐待の防止、高齢者の養護者に対する支援等に関する法律/介護保険法(地域包括支援センター)

出典:「第108回看護師国家試験の問題および正答について」(厚生労働省)を加工して作成 → 出典について

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