第108回 看護師国家試験 午前 問87 解説
📝 問題
日本の公的医療保険制度に含まれるのはどれか。2つ選べ。
✅ 正解
3・4
💡 解説
✅ 公的医療保険に含まれるのは、船員保険と組合管掌健康保険である。
日本の公的医療保険は3つのグループに分けられる。 会社などに雇われている人が入る被用者保険(組合管掌健康保険・全国健康保険協会管掌健康保険〈協会けんぽ〉・共済組合・船員保険)、自営業者などが入る国民健康保険、75歳以上が入る後期高齢者医療制度である。 船員保険も組合管掌健康保険も被用者保険にあたり、どちらも公的医療保険に含まれる。
他の3つは医療保険ではない。 年金保険は老齢・障害・死亡に備える公的年金、雇用保険と労働者災害補償保険(労災保険)は働くことに伴う失業や労働災害に備える労働保険である。
被用者保険とは
会社や役所などに雇われている人と、その家族が入る医療保険。健康保険・共済組合・船員保険がこれにあたる。
- 1
年金保険不正解
年金保険は老齢・障害・死亡に対して現金を給付する公的年金であり、医療保険には含まれない。
- 2
雇用保険不正解
雇用保険は失業したときの給付や育児・介護休業給付を行う労働保険であり、医療保険には含まれない。
- 3
船員保険正解
船員保険は船員を対象とする被用者保険で、公的医療保険に含まれる。
- 4
組合管掌健康保険正解
組合管掌健康保険は、大企業などがつくる健康保険組合が運営する被用者保険で、公的医療保険に含まれる。
- 5
労働者災害補償保険不正解
労働者災害補償保険は仕事中や通勤中のけが・病気を補償する労働保険であり、医療保険には含まれない。
📚 国試でよく狙われるところ
社会保険は、制度の名前と分野の組合せを入れ替えて問われる。 医療・年金・介護・雇用・労災の5分野のどれにあたるかを、制度名と対にして覚えよう。
- 医療保険の自己負担割合は、義務教育就学前が2割、6〜69歳が3割、70〜74歳が2割(現役並み所得は3割)、75歳以上が1割(一定以上の所得は2割、現役並み所得は3割)
- 労災保険による療養は全額給付で、自己負担がない
| 分野 | 主な制度 | 保険者など |
|---|---|---|
| 医療 | 健康保険(組合管掌・協会けんぽ)、共済組合、船員保険、国民健康保険、後期高齢者医療 | 健康保険組合、全国健康保険協会、共済組合、市町村・国保組合、後期高齢者医療広域連合 |
| 年金 | 国民年金、厚生年金 | 国(日本年金機構) |
| 介護 | 介護保険 | 市町村(特別区を含む) |
| 雇用 | 雇用保険 | 国 |
| 労災 | 労働者災害補償保険 | 国 |
雇用保険と労災保険をあわせて労働保険という。
参考: 健康保険法/船員保険法/社会保障制度に関する標準的知見
出典:「第108回看護師国家試験の問題および正答について」(厚生労働省)を加工して作成 → 出典について