第108回 看護師国家試験 午前 問82 解説

一般小児看護学✔ 監修済み

📝 問題

新生児の殿部の写真(別冊No. 2)を別に示す。 考えられるのはどれか。

✅ 正解

5

💡 解説

✅ 新生児の殿部にみられる境界のはっきりしない青色の色素斑は蒙古斑である。

新生児や乳児の殿部・腰仙部にみられる、境界のはっきりしない青色〜青灰色の色素斑が蒙古斑である。日本人を含む黄色人種ではほぼ全員にみられる生理的なもので、真皮に残ったメラノサイト(色素細胞)によるものである。多くは学童期までに自然に消える。

他の選択肢は部位も色も当てはまらない。ポートワイン母斑(単純性血管腫)は境界のはっきりした紅色の平らな斑、サーモンパッチは前額や眼瞼などにみられる淡い紅色斑、ウンナ母斑は項部(うなじ)の紅色斑である。 太田母斑は青色の色素斑だが、みられるのは顔面(三叉神経の領域)である。

  • 1

    ポートワイン母斑不正解

    ポートワイン母斑は境界明瞭な紅色斑で、殿部の青色斑には該当しない。

  • 2

    サーモンパッチ不正解

    サーモンパッチは前額・眼瞼などの淡紅色斑で、殿部の青色斑には該当しない。

  • 3

    ウンナ母斑不正解

    ウンナ母斑は項部の紅色斑で、殿部の青色斑には該当しない。

  • 4

    太田母斑不正解

    太田母斑は顔面の青色色素斑で、殿部にみられる典型像ではない。

  • 5

    蒙古斑正解

    殿部・腰仙部にみられる青色の色素斑は蒙古斑である。

📚 混同しやすいので注意

母斑・血管腫は、名前と部位・色を入れ替えて問われる。「どこに」「何色で」「自然に消えるか」の3つを対にして覚えよう。

  • 顔面の三叉神経第1枝領域にポートワイン母斑がある場合は、Sturge-Weber〈スタージ・ウェーバー〉症候群(緑内障、てんかん、知的障害)に注意する
新生児・乳児にみられる主な母斑・血管腫
名称好発部位色調と経過
蒙古斑殿部・腰仙部青色〜青灰色の色素斑。多くは学童期までに自然消退する。他部位のものは異所性蒙古斑
サーモンパッチ前額部・上眼瞼・鼻の下淡紅色斑。1〜2歳ごろまでに自然消退することが多い
ウンナ母斑項部(うなじ)淡紅色斑。消退しにくく残ることが多い
ポートワイン母斑(単純性血管腫)顔面をはじめ全身境界明瞭な暗赤色の平坦な斑。自然消退しない
太田母斑顔面(三叉神経第1・2枝領域)青褐色の色素斑。自然消退しない
乳児血管腫(いちご状血管腫)全身生後まもなく出現して増大し、多くは数年かけて退縮する

参考: 小児科学・皮膚科学に関する標準的教科書

出典:「第108回看護師国家試験の問題および正答について」(厚生労働省)を加工して作成 → 出典について

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