第107回 看護師国家試験 午後 問25 解説

⭐ 必修基礎看護学✔ 監修済み

📝 問題

マズロー, A. H. の基本的欲求階層論で最高次の欲求はどれか。

✅ 正解

4

💡 解説

✅ マズローの基本的欲求階層論で最高次に位置づけられるのは自己実現の欲求である。

マズローの基本的欲求階層論は、下位から生理的欲求・安全の欲求・所属と愛の欲求・承認(自尊)の欲求・自己実現の欲求の5段階で構成される。 下位の欲求が満たされると上位の欲求が現れるとされる。 最高次に位置するのが、自己の可能性を最大限に発揮しようとする自己実現の欲求である。

国試ではこの5段階の順序と各段階の内容が頻出である。 「生理→安全→所属と愛→承認→自己実現」の順を覚え、最高次=自己実現、最も基本的=生理的欲求という両端を押さえておく。

  • 1

    安全の欲求不正解

    安全の欲求は第2段階で、最高次ではない。

  • 2

    承認の欲求不正解

    承認の欲求は第4段階で、自己実現の下位に位置する。

  • 3

    生理的欲求不正解

    生理的欲求は最下位(最も基本的)の欲求である。

  • 4

    自己実現の欲求正解

    自己実現の欲求はマズローの階層で最高次に位置する。

  • 5

    所属と愛の欲求不正解

    所属と愛の欲求は第3段階で、最高次ではない。

📚 ここも一緒におさえておこう

マズローの階層は「下位が満たされて初めて上位が現れる」という前提から、看護における優先順位(生命維持が最優先)の根拠としても用いられる。 ほかのニード論と並べて覚えよう。

  • 緊急時の優先順位は生理的欲求(生命維持)が最上位になる
  • ヘンダーソンの14の基本的欲求、ニード論と併せて整理すると理解しやすい
マズローの基本的欲求階層と看護での例
段階欲求看護での例
第5(最高次)自己実現の欲求目標をもって療養する、その人らしい生き方の支援
第4承認(自尊)の欲求できることを尊重する、役割の維持、プライバシーの保持
第3所属と愛の欲求家族との面会、患者会・地域とのつながり
第2安全の欲求転倒・転落の防止、環境整備、痛みや不安の軽減
第1(最も基本的)生理的欲求呼吸・循環、食事・水分、排泄、睡眠、清潔

参考: マズロー『人間性の心理学』(欲求階層論)

出典:「第107回看護師国家試験の問題および正答について」(厚生労働省)を加工して作成 → 出典について

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