第107回 看護師国家試験 午後 問19 解説

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📝 問題

標準予防策〈スタンダードプリコーション〉において、創傷や感染のない患者への援助で使い捨て手袋が必要なのはどれか。

✅ 正解

3

💡 解説

✅ 標準予防策では、唾液や口腔粘膜に触れる口腔ケアで使い捨て手袋が必要になる。

標準予防策では、血液・体液・分泌物・排泄物・粘膜・損傷皮膚に触れる可能性がある場合に手袋を着用する。 口腔ケアは唾液という体液や口腔粘膜に触れるため、感染の有無にかかわらず使い捨て手袋が必要になる。

国試では標準予防策の適用場面が頻出である。 「湿性生体物質(血液・体液・分泌物など)に触れる可能性があれば手袋」という判断基準を押さえておけば、手浴・洗髪・寝衣交換など通常は体液に触れない援助と区別できる。

  • 1

    手浴不正解

    手浴は通常、体液や粘膜に触れず、使い捨て手袋が必須の場面ではない。

  • 2

    洗髪不正解

    洗髪も通常は湿性生体物質に触れないため、手袋が必須とはならない。

  • 3

    口腔ケア正解

    口腔ケアは唾液(体液)と口腔粘膜に触れるため、使い捨て手袋が必要である。

  • 4

    寝衣交換不正解

    寝衣交換は通常、体液に触れないため手袋が必須の援助ではない(汚染がある場合を除く)。

📚 ここも一緒におさえておこう

標準予防策はすべての患者に適用し、感染経路別予防策はこれに上乗せして行う。

  • 手指衛生は世界保健機関(WHO)が示す5つのタイミングで行う(患者に触れる前/清潔・無菌操作の前/体液曝露のリスクの後/患者に触れた後/患者周辺の物品に触れた後)
  • ノロウイルス・クロストリジオイデス・ディフィシルはアルコールが効きにくく、流水と石けんによる手洗いが必要
  • 手袋を外した後も手指衛生を行う。手袋は患者ごと・処置ごとに交換する
標準予防策と感染経路別予防策
予防策対象・代表疾患主な内容
標準予防策すべての患者手指衛生、湿性生体物質に触れる際の手袋・エプロン/ガウン・マスク・ゴーグル、鋭利器材の安全な取扱い
接触予防策MRSA、クロストリジオイデス・ディフィシル、疥癬、ノロウイルス個室または集団隔離、入室時の手袋・ガウン、器具の専用化
飛沫予防策インフルエンザ、風疹、流行性耳下腺炎、百日咳、マイコプラズマサージカルマスク、患者から約1〜2m以内での防護
空気予防策結核、麻疹、水痘N95マスク、陰圧個室(患者にはサージカルマスク)

参考: CDC 標準予防策(スタンダードプリコーション)

出典:「第107回看護師国家試験の問題および正答について」(厚生労働省)を加工して作成 → 出典について

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