第107回 看護師国家試験 午前 問37 解説
📝 問題
ボディメカニクスを活用して、看護師が患者を仰臥位から側臥位に体位変換する方法で正しいのはどれか。
✅ 正解
1
💡 解説
✅ 側臥位への体位変換ではボディメカニクス上、患者の支持基底面を狭くする(手足をまとめる)。
仰臥位から側臥位への体位変換では、患者の腕を組み膝を立てて身体を小さくまとめ、支持基底面を狭くすると回転させやすく、少ない力で安全に行える。
重心は看護師に近づける(離すと力が要り不安定)、膝は屈曲させる(伸展のままだと回転しにくい)、体幹は肩と腰(骨盤)を支点にひねりを利用して回すのが原則である。
支持基底面とは
体を支えている床との接触点を結んだ範囲。広いほど姿勢は安定し、狭いほど回しやすくなる。
- 1
患者の支持基底面を狭くする。正解
患者の手足をまとめて支持基底面を狭くすると回転させやすく、体位変換が容易になる。
- 2
患者の重心を看護師から離す。不正解
患者の重心は看護師に近づけるほど少ない力で安定して動かせる。
- 3
患者の膝を伸展したままにする。不正解
膝を伸展したままだと身体をまとめられず回転しにくいため、膝は屈曲させる。
- 4
患者の体幹を肩から回転させる。不正解
体幹は肩と腰(骨盤)を支点にひねりを利用して回すのが原則で、肩からだけ回すのではない。
📚 ここも一緒におさえておこう
ボディメカニクスは患者の安全と看護師の腰痛予防の両方を目的とする。支持基底面を広くとるのは看護師、小さくまとめるのは患者と、主語で分けて覚えよう。 スライディングシートやリフトなどの福祉用具を活用することも推奨されている。
- 看護師は足を前後左右に開いて支持基底面を広くし、膝を曲げて重心を低くする。
- 患者は腕を組み膝を立てて身体を小さくまとめる(支持基底面を狭くする)。
- 患者と看護師の重心を近づける。離れるほど大きな力が必要になる。
- 持ち上げるより水平に滑らせる、てこや回転(トルク)の原理を利用する。
- 看護師自身が身体をねじらない(つま先を動かす方向へ向ける)。
参考: 系統看護学講座 基礎看護技術
出典:「第107回看護師国家試験の問題および正答について」(厚生労働省)を加工して作成 → 出典について