第107回 看護師国家試験 午前 問3 解説

⭐ 必修健康支援と社会保障制度✔ 監修済み

📝 問題

シックハウス症候群に関係する物質はどれか。

✅ 正解

4

💡 解説

✅ シックハウス症候群に関係する代表的物質はホルムアルデヒドである。

シックハウス症候群は、住宅の建材・内装材・接着剤などから揮発する化学物質(揮発性有機化合物:VOC)が室内空気を汚染し、頭痛・めまい・目や喉の刺激などの健康被害を引き起こす状態である。 代表的な原因物質がホルムアルデヒドで、建築基準法で規制されている。

「シックハウス=ホルムアルデヒド」と直結させて覚える。 アスベスト・ダイオキシン類・放射性セシウムは、いずれも室内空気の汚染とは別の環境問題である。

中皮腫とは

胸膜や腹膜をおおう中皮から発生する腫瘍。アスベスト(石綿)を吸い込んでから数十年後に起こることがある。

  • 1

    アスベスト不正解

    アスベストは中皮腫や肺がんの原因で、シックハウス症候群の主因ではない。

  • 2

    ダイオキシン類不正解

    ダイオキシン類は焼却などに由来する環境汚染物質で、シックハウスとは関係が薄い。

  • 3

    放射性セシウム不正解

    放射性セシウムは放射線被曝の問題であり、室内空気汚染とは別である。

  • 4

    ホルムアルデヒド正解

    ホルムアルデヒドは建材から揮発し、シックハウス症候群の代表的な原因物質である。

📚 ここも一緒におさえておこう

シックハウス対策として、建築基準法でホルムアルデヒドを発散する建材の使用が制限され、住宅には24時間換気設備の設置が義務づけられている。症状は原因となる室内から離れると軽快するのが特徴である。

  • 原因物質はホルムアルデヒドのほか、トルエン・キシレン・パラジクロロベンゼンなどの揮発性有機化合物。
  • 厚生労働省は主な揮発性有機化合物について室内濃度指針値を定めている。
環境要因と主な健康障害
要因主な健康障害
ホルムアルデヒドなどのVOCシックハウス症候群
アスベスト(石綿)中皮腫・肺癌・石綿肺
ダイオキシン類発がん性など(廃棄物焼却が主な発生源)
放射性物質(セシウムなど)放射線被曝
メチル水銀水俣病
カドミウムイタイイタイ病

参考: 厚生労働省「シックハウス(室内空気汚染)問題」

出典:「第107回看護師国家試験の問題および正答について」(厚生労働省)を加工して作成 → 出典について

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