第106回 看護師国家試験 午後 問52 解説
📝 問題
受胎のメカニズムで正しいのはどれか。
✅ 正解
3
💡 解説
✅ 受精は卵管膨大部で起こることが多い。
排卵された卵子は卵管采に取り込まれ、卵管のいちばん広い卵管膨大部へ運ばれる。 腟から入った精子もここまで上がってくるため、受精の場は卵管膨大部になることが多い。
受精卵は分割をくり返しながら卵管を下り、受精後6〜7日で子宮内膜に着床を始め、受精後11〜12日ごろに完了する。
LHサージとは
排卵の直前に黄体形成ホルモンの分泌が一気に増える現象。これが引き金となって排卵が起こる。
- 1
排卵は黄体形成ホルモン〈LH〉の分泌が減少して起こる。不正解
逆。排卵は黄体形成ホルモン〈LH〉が一気に増えるLHサージによって起こる。
- 2
卵子の受精能力は排卵後72時間持続する。不正解
卵子が受精できるのは排卵後およそ24時間で、72時間は持たない。精子のほうは48〜72時間受精能を保つ。
- 3
受精は卵管膨大部で起こることが多い。正解
卵管采が取り込んだ卵子と、上がってきた精子が出会う場所が卵管膨大部である。
- 4
受精後2日で受精卵は着床を完了する。不正解
受精後2日はまだ卵管の中で分割している時期で、着床が完了するのは受精後11〜12日ごろである。
📚 国試でよく狙われるところ
受胎の前後は、どのホルモンがいつ働くかを入れ替えて問われる。ホルモンと体の変化を対にして覚えよう。
- 卵胞期は卵胞刺激ホルモン〈FSH〉とエストロゲン、黄体期は黄体形成ホルモン〈LH〉とプロゲステロンが主役になる
- 排卵後はプロゲステロンの働きで基礎体温が上がり、高温相が約2週間続く
- 着床するとヒト絨毛性ゴナドトロピンが分泌され、妊娠検査薬はこれを調べている
参考: 医学書院「系統看護学講座 母性看護学」/日本産科婦人科学会「産科婦人科用語集」
出典:「第106回看護師国家試験の問題および正答について」(厚生労働省)を加工して作成 → 出典について