第106回 看護師国家試験 午後 問27 解説
📝 問題
アルドステロンで正しいのはどれか。
✅ 正解
3
💡 解説
✅ アルドステロンは、腎臓でナトリウムの再吸収を促進する。
アルドステロンは副腎皮質から分泌され、腎臓の遠位尿細管と集合管にはたらく。 ナトリウムと水を体に取り込み、代わりにカリウムを尿へ捨てる。体液量が増えるので血圧が上がる。
分泌のスイッチはレニン-アンジオテンシン-アルドステロン系である。血圧が下がって腎臓へ流れる血液が減るとレニンが出て、アンジオテンシンⅠが変換酵素によってアンジオテンシンⅡに変わり、このアンジオテンシンⅡがアルドステロンの分泌を促す。
レニン-アンジオテンシン-アルドステロン系とは
血圧が下がったときに、腎臓から出るレニンをきっかけに動き出す仕組み。最後にアルドステロンが出て、ナトリウムと水をためて血圧を上げる。
- 1
近位尿細管に作用する。不正解
はたらく場所は遠位尿細管と集合管である。近位尿細管では、ナトリウムやブドウ糖、水の多くがホルモンの指示によらず再吸収される。
- 2
副腎髄質から分泌される。不正解
分泌するのは副腎皮質である。副腎髄質から出るのはアドレナリンとノルアドレナリンで、心拍数と血圧を上げる。
- 3
ナトリウムの再吸収を促進する。正解
アルドステロンはナトリウムの再吸収を進め、同時にカリウムを尿へ排泄する。
- 4
アンジオテンシンⅠによって分泌が促進される。不正解
分泌を促すのはアンジオテンシンⅡである。アンジオテンシンⅠは変換酵素によってⅡに変わって、はじめてはたらく。
📚 混同しやすいので注意
副腎は皮質と髄質でホルモンが違い、入れ替えて問われる。皮質は外側から「塩・糖・性」の順と覚えよう。
| 部位 | ホルモン | 主なはたらき |
|---|---|---|
| 皮質(球状層) | アルドステロン | ナトリウムと水をためて、カリウムを捨てる |
| 皮質(束状層) | コルチゾール | 血糖を上げ、炎症を抑える |
| 皮質(網状層) | 副腎アンドロゲン | 男性ホルモンとしてはたらく |
| 髄質 | アドレナリン・ノルアドレナリン | 心拍数と血圧を上げる |
参考: 標準的な解剖生理学(内分泌系・副腎)
出典:「第106回看護師国家試験の問題および正答について」(厚生労働省)を加工して作成 → 出典について