第106回 看護師国家試験 午後 問25 解説
📝 問題
災害時に最も優先して治療を行うのはどれか。
✅ 正解
2
💡 解説
✅ 災害時に最も優先して治療するのは気道熱傷である。
災害では、手当てが遅れると短時間で命を落とす人を先に治療する。 気道熱傷は、熱い空気や煙を吸い込んで気道の粘膜がむくみ、時間とともに空気の通り道がふさがっていく。声のかすれ、鼻毛の焦げ、すすの混じった痰がサインで、完全にふさがる前に気道を確保しなければならない。
他の3つは待つことができる。脱臼は待機的治療群、足関節捻挫は自分で歩ける保留群にあたり、過換気症候群は落ち着かせる対応で改善する。
- 1
脱臼不正解
脱臼は痛みが強く整復が必要だが、すぐに命に関わるものではなく、待機的治療群として扱う。
- 2
気道熱傷正解
気道熱傷は気道がむくんでふさがるまでの時間が短く、最優先治療群にあたる。
- 3
足関節捻挫不正解
足関節捻挫は自分で歩ける軽症で、保留群として最後に対応する。
- 4
過換気症候群不正解
過換気症候群は不安と速い呼吸が続く状態で、落ち着かせて呼吸を整えれば改善する。
📚 国試でよく狙われるところ
トリアージは、色と区分と状態の組合せを入れ替えて問われる。「赤=いますぐ、黄=待てる、緑=歩ける、黒=救命できない」と色で覚えよう。 START法(スタート)では、歩けるか・呼吸・脈・簡単な指示に従えるかを順にみて、1人あたり30秒ほどで分ける。
| 色 | 区分 | 状態の例 |
|---|---|---|
| 赤 | Ⅰ(最優先治療群) | 気道閉塞、大量出血、ショックなど、すぐ処置すれば助かる状態 |
| 黄 | Ⅱ(待機的治療群) | 骨折や中等度の熱傷など、少し待てる状態 |
| 緑 | Ⅲ(保留群) | 自分で歩ける軽症。捻挫、擦り傷など |
| 黒 | 0(死亡群) | 死亡、または現場の力では救命できない状態 |
参考: 標準的な災害看護学(トリアージ)/標準的な救急看護学(気道熱傷)
出典:「第106回看護師国家試験の問題および正答について」(厚生労働省)を加工して作成 → 出典について