第106回 看護師国家試験 午後 問23 解説
📝 問題
氷枕の作り方で適切なのはどれか。
✅ 正解
4
💡 解説
✅ 氷枕は、口を閉じたあとに水漏れがないことを確かめてから使う。
氷枕は、体の一部を冷やして安楽をはかる冷罨法の道具である。 作り終えたら口の向きを下にして、留め具の周りから水がしみ出さないかを必ず確かめる。寝具や寝衣がぬれると体が冷えすぎ、皮膚のトラブルにもつながるので、当てる前に水漏れの確認を必ず行う。
中身は、氷を袋の2分の1から3分の2ほど入れ、氷の角が当たらないよう少量の水を加える。空気を抜いてから口を閉じ、乾いたタオルやカバーで包んで後頭部から首すじに当てる。
冷罨法とは
氷や冷たいタオルを当てて体を冷やし、熱感や痛みをやわらげる方法。温めるほうは温罨法という。
- 1
氷を隙間なく入れる。不正解
氷は袋の半分から3分の2ほどにとどめる。すき間なく詰めると硬くて頭になじまず、当たったところだけが冷えすぎる。
- 2
濡れたタオルで覆う。不正解
包むのは乾いたタオルやカバーである。濡れたタオルでは冷たさが伝わりすぎ、寝具や寝衣もぬらしてしまう。
- 3
内部の空気は残しておく。不正解
逆。中の空気は抜いてから口を閉じる。空気が残ると熱が伝わりにくく、頭の形にもなじまない。
- 4
水漏れがないことを確認する。正解
口を閉じたら逆さにして、水がしみ出さないことを確かめてから当てる。
📚 ここも一緒におさえておこう
冷罨法は「気持ちよいと感じるときに使う」のが原則。熱の出はじめと上がりきったあとで対応が変わる点が問われる。
- 悪寒やふるえがあるうちは体が熱を上げようとしている時期で、保温して寒けをやわらげる
- 熱が上がりきって顔がほてり、暑がるようになってから冷罨法に切り替える
- 冷やすのは頸部・腋窩・鼠径部など、太い血管が皮膚の近くを通るところ
参考: 標準的な基礎看護学(罨法の技術)
出典:「第106回看護師国家試験の問題および正答について」(厚生労働省)を加工して作成 → 出典について