第106回 看護師国家試験 午後 問22 解説
📝 問題
針刺し事故によって感染するのはどれか。
✅ 正解
2
💡 解説
✅ 針刺し事故で感染するのはB型肝炎ウイルスである。
針刺し事故で問題になるのは、血液を介してうつるウイルスである。代表はB型・C型肝炎ウイルスとHIVの3つで、なかでもB型肝炎ウイルスは感染力が強く、1回の針刺しで感染する確率が最も高い。
医療者はあらかじめB型肝炎ワクチンを接種して抗体をつくっておく。刺してしまったらすぐに流水で洗い、決められた窓口へ報告する。抗体がない人では、抗HBs人免疫グロブリンとワクチンを組み合わせて感染の成立を防ぐ。
抗HBs人免疫グロブリンとは
B型肝炎ウイルスを打ち消す抗体を集めた薬。ウイルスに触れた直後に注射して、感染が成立するのを防ぐ。
- 1
RSウイルス不正解
RSウイルスは飛沫と接触で広がり、乳児に細気管支炎や肺炎を起こす。
- 2
B型肝炎ウイルス正解
B型肝炎ウイルスは血液を介してうつり、針刺し事故で最も感染しやすい。
- 3
ヘルペスウイルス不正解
ヘルペスウイルスは水疱の中の液や唾液に触れることでうつり、口唇ヘルペスや性器ヘルペスを起こす。
- 4
サイトメガロウイルス不正解
サイトメガロウイルスは唾液・尿・母乳を介してうつり、妊婦の初感染で胎児に影響が出ることが問題になる。
📚 国試でよく狙われるところ
針刺し事故は、うつるウイルスと事故のあとの動きがセットで問われる。手順は番号の順のまま覚えよう。
| 手順 | 要点 |
|---|---|
| ①流水で洗う | 石けんと流水で十分に洗い流す |
| ②報告する | 上司や決められた窓口へすぐ報告し、記録を残す |
| ③検査を受ける | 患者と自分のB型肝炎・C型肝炎・HIVの感染の有無を確かめる |
| ④予防処置を受ける | B型肝炎の抗体がなければ、ワクチンと免疫グロブリンを組み合わせる |
参考: 標準的な感染管理(血液・体液曝露後の対応)/標準的な微生物学(ウイルスの感染経路)
出典:「第106回看護師国家試験の問題および正答について」(厚生労働省)を加工して作成 → 出典について