第106回 看護師国家試験 午前 問52 解説

一般成人看護学✔ 監修済み

📝 問題

ホルモン負荷試験について正しいのはどれか。

✅ 正解

1

💡 解説

✅ ホルモン負荷試験は、ホルモンの分泌異常がどの部位で起きているかを推定するために行う。

ホルモンは視床下部・下垂体・標的の内分泌腺という順につながって調節されている。 血液中の値を1回測っただけでは、この鎖のどこが壊れているのかまでは分からない。

そこで外から刺激や抑制をかけ、ホルモンの動き方をみるのがホルモン負荷試験である。 分泌が足りないと疑うときは刺激試験、出すぎと疑うときは抑制試験を行う。 刺激しても反応が出なければ標的の腺そのものが働いておらず、反応が出るなら腺は生きていて上位に原因がある、というように部位を絞り込める。

  • 1

    ホルモン分泌異常を生じている部位の推定に用いる。正解

    刺激や抑制に対する反応の出方から、視床下部・下垂体・標的腺のどこに原因があるのかを推定できる。1回の血中濃度では分からないことを調べるのが負荷試験の目的である。

  • 2

    分泌異常が疑われるホルモンを投与する。不正解

    投与するのは、分泌を調節する上位のホルモンや、抑制をかける薬である。分泌異常が疑われるホルモンのほうは、投与せずに採血して値の動きを追う。

  • 3

    前日の夕食から禁食にする。不正解

    禁食が要るかどうかは試験によって違う。絶食が必要なものもあるが、すべてが前日の夕食からの禁食になるわけではなく、検査ごとの手順に従う。

  • 4

    入院が必要である。不正解

    多くは外来で実施できる。低血糖を起こして反応をみる検査など、危険を伴うものに限って入院で行う。

📚 丸暗記より仕組みで覚えよう

内分泌の検査は、「足りないのか、出すぎているのか」で組み立てが反対になる。足りない疑いには刺激、出すぎの疑いには抑制、と対で覚えよう。 負荷試験は決められた時刻ごとの採血で成り立つため、採血の時刻を守ることが看護の役割になる。 あわせて検査中の低血糖や血圧の変動に備え、すぐ対応できるようにしておく。

参考: 系統看護学講座 成人看護学 内分泌・代謝

出典:「第106回看護師国家試験の問題および正答について」(厚生労働省)を加工して作成 → 出典について

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