第106回 看護師国家試験 午前 問35 解説
📝 問題
労働者災害補償保険法に規定されているのはどれか。
✅ 正解
4
💡 解説
✅ 労働者災害補償保険法に規定されているのは、業務上の事故による介護補償給付である。
労働者災害補償保険法は、仕事が原因のけがや病気(業務災害)と、通勤の途中の事故(通勤災害)に対して給付を行う法律である。 保険料は全額を事業主が負担し、労働者の自己負担はない。
支給されるのは、治療にあたる療養補償給付、休んだあいだの所得を補う休業補償給付、後遺症に対する障害補償給付など。介護が必要になったときの介護補償給付もここに含まれる。
他の3つは、それぞれ別の法律が定めている。
特殊健康診断とは
有機溶剤・鉛・放射線など、健康を害するおそれのある業務に就く人に対して、事業者が定期に行う健康診断。
- 1
失業時の教育訓練給付金不正解
教育訓練給付金は雇用保険法にもとづく給付で、在職中の被保険者や離職してまもない人が、厚生労働大臣の指定する教育訓練を修了したときに支給される。
- 2
災害発生時の超過勤務手当不正解
時間外労働に対する割増賃金(超過勤務手当)を定めているのは労働基準法である。
- 3
有害業務従事者の健康診断不正解
有害な業務に就く人への特殊健康診断を事業者に義務づけているのは労働安全衛生法である。
- 4
業務上の事故による介護補償給付正解
業務上の事故で重い障害が残り、常時または随時介護が必要になった人には介護補償給付が支給される。
📚 混同しやすいので注意
働く人を守る法律は、どの法律に何が書いてあるかを入れ替えて問われる。制度の名前と法律名を対にして覚えよう。
| 法律 | 定めている主な内容 |
|---|---|
| 労働基準法 | 労働時間・休憩・休日・割増賃金など、労働条件の最低基準 |
| 労働安全衛生法 | 一般健康診断と特殊健康診断、作業環境の管理、ストレスチェック |
| 労働者災害補償保険法 | 業務災害・通勤災害への給付(療養・休業・障害・遺族・介護など) |
| 雇用保険法 | 失業等給付、教育訓練給付、育児休業給付 |
参考: 厚生労働省 労働者災害補償保険制度の概要/系統看護学講座 健康支援と社会保障制度
出典:「第106回看護師国家試験の問題および正答について」(厚生労働省)を加工して作成 → 出典について