第105回 看護師国家試験 午後 問69 解説
📝 問題
貪食能を有する細胞はどれか。
✅ 正解
5
💡 解説
✅ 貪食能をもつのはマクロファージである。
マクロファージは単球が組織へ出て変化した細胞で、細菌や死んだ細胞を丸ごと取り込んで分解する。取り込んだ相手の目印をリンパ球へ伝える抗原提示も担い、自然免疫と獲得免疫をつなぐ。
貪食を担う細胞は好中球・単球とマクロファージ・樹状細胞がまとめて問われる。好中球は感染した場所へ最初に駆けつけ、マクロファージはそのあとの片づけと情報の伝達を引き受ける。
貪食とは
細胞が細菌や死んだ細胞を丸ごと自分の中に取り込んで、内部で分解すること。
- 1
好酸球不正解
好酸球は寄生虫の感染やアレルギーで増える白血球で、顆粒の中身を放出して寄生虫を攻撃するのが主な働きである。
- 2
Bリンパ球不正解
Bリンパ球は抗原に出会うと形質細胞になり、抗体を作って放出する。
- 3
線維芽細胞不正解
線維芽細胞は結合組織の細胞で、コラーゲンなどを作って組織を支え、傷の修復を担う。
- 4
血管内皮細胞不正解
血管内皮細胞は血管の内側をおおう細胞で、血液が固まるのを調節し、血管の中と外の物質のやりとりを仲立ちする。
- 5
マクロファージ正解
マクロファージは細菌や異物を取り込んで分解し、その情報をリンパ球へ伝える。
📚 ここも一緒におさえておこう
白血球は、名前と主な役割を入れ替えて問われる。5種類の役割を1組にして覚えよう。
| 種類 | 主な役割 |
|---|---|
| 好中球 | 細菌を貪食する。白血球の中で最も数が多い |
| 好酸球 | 寄生虫の攻撃、アレルギー反応にかかわる |
| 好塩基球 | ヒスタミンなどを放出し、即時型アレルギーにかかわる |
| 単球・マクロファージ | 貪食と抗原提示。組織に出るとマクロファージになる |
| リンパ球 | T細胞は細胞性免疫、B細胞は抗体を作る |
参考: 人体の構造と機能(血液・免疫系)
出典:「第105回看護師国家試験の問題および正答について」(厚生労働省)を加工して作成 → 出典について