第105回 看護師国家試験 午後 問42 解説
📝 問題
不安の強い入院患者に対し問題中心の対処を促す方法で適切なのはどれか。
✅ 正解
2
💡 解説
✅ 問題中心の対処を促すには、不安の原因に患者自身が気づけるよう支援する。
ストレスへの対処(コーピング)は大きく2つに分かれる。 問題中心の対処は、不安のもとになっている出来事そのものに働きかけて解決を図る方法である。もう一方の情動中心の対処は、湧いてきた気持ちのほうを落ち着かせる方法をいう。
入院患者に問題中心の対処を促すなら、まず不安の原因を患者と一緒に確かめる。原因がはっきりすれば、検査の説明を受ける、家族と相談するなど、次の手を自分で選べるようになる。
他の3つは気持ちを整えるほうの対処である。気分転換も、平常心を保つ助言も、家族に話を聞いてもらうことも、原因そのものは動かない。
コーピングとは
ストレスにうまく対処しようとして行う工夫のこと。原因に働きかける方法と、気持ちを整える方法に大きく分かれる。
- 1
読書をして気分転換を促す。不正解
読書での気分転換は、気持ちを落ち着ける情動中心の対処である。
- 2
原因に気付くように支援する。正解
不安の原因に気づけるよう支援すると、患者はその原因に働きかけられるようになる。問題中心の対処にあたる。
- 3
平常な気持ちを保つように助言する。不正解
平常な気持ちを保つ助言は、感情を調整する情動中心の対処である。
- 4
家族に不満を聞いてもらうことを勧める。不正解
家族に不満を聞いてもらうことは、気持ちを外に出して和らげる情動中心の対処である。
📚 混同しやすいので注意
コーピングは、問題中心と情動中心のどちらかを答えさせる形で出る。原因を動かすのか、気持ちを動かすのかで見分けよう。
- 問題中心の対処=情報を集める、人に相談して具体策を決める、環境を変える、計画を立て直す
- 情動中心の対処=気分転換、話を聞いてもらう、見方を変える、リラクセーション
- どちらが良い悪いではなく、変えられる状況では問題中心、変えられない状況では情動中心が役に立つ
参考: 系統看護学講座 基礎看護学/系統看護学講座 精神看護学
出典:「第105回看護師国家試験の問題および正答について」(厚生労働省)を加工して作成 → 出典について