第105回 看護師国家試験 午後 問35 解説
📝 問題
患者と看護師との協働について適切なのはどれか。
✅ 正解
1
💡 解説
✅ 患者と看護師の協働では、患者が自分の目標を達成できるように看護師が支援する。
協働とは、患者と看護師が対等な立場で目標を分かち合い、その達成に向けて一緒に取り組む関係をいう。 決めるのは患者で、看護師は必要な情報を渡し、患者が自分で選べるように支える。
他の3つは、決める人が看護師の側に寄っている。情報を看護師が抱え込めば患者は自分で選べず、看護計画を看護師の視点だけで立てれば患者の望みから離れる。ケアの時間も、業務の予定ではなく患者の生活に合わせて調整する。
- 1
患者が目標達成できるよう支援する。正解
患者が自分で決めた目標に近づけるよう支えるのが協働である。
- 2
治療に関する情報は看護師が占有する。不正解
治療に関する情報は患者と共有するものである。情報がなければ患者は自分で選べず、協働は成り立たない。
- 3
看護計画は看護師の視点を中心に立案する。不正解
看護計画は患者の希望や生活を聞き取り、患者とともに立てる。看護師の視点だけで立てるものではない。
- 4
ケアは看護師の業務予定に基づき実施する。不正解
ケアは患者の生活のリズムや希望に合わせて調整する。業務の予定を先に置くと、患者の主体性が失われる。
📚 混同しやすいので注意
患者と医療者の関係を表す言葉は、決めるのが誰かを入れ替えて問われる。言葉と主語をセットで覚えよう。
- コンプライアンス=医療者の指示に患者が従うこと
- アドヒアランス=患者が納得したうえで、自分から治療を続けること
- 共同意思決定=医療者と患者が情報を出し合い、一緒に治療方針を決めること
参考: 系統看護学講座 基礎看護学
出典:「第105回看護師国家試験の問題および正答について」(厚生労働省)を加工して作成 → 出典について