第105回 看護師国家試験 午後 問33 解説
📝 問題
食品衛生法に定められていないのはどれか。
✅ 正解
3
💡 解説
✅ 食品安全委員会の設置を定めているのは、食品衛生法ではなく食品安全基本法である。
食品安全委員会は食品のリスクを科学的に評価する内閣府の機関で、食品安全基本法にもとづいて設置された。 食品安全基本法は、牛海綿状脳症の問題をきっかけに2003年に作られた法律である。
他の3つは食品衛生法の内容である。食品衛生法は食品や添加物の規格基準を定める法律で、残留農薬の基準も、2006年に始まったポジティブリスト制度もここに根拠がある。
ポジティブリスト制度とは
使ってよいものを一覧にして示し、載っていないものは原則として認めない仕組み。残留農薬では、基準のない農薬が一定量を超えて残る食品は売れない。
- 1
残留農薬の規制不正解
残留農薬の基準は食品衛生法で定められている。基準を超えて農薬が残る食品は販売できない。
- 2
食品添加物の規制不正解
食品添加物は食品衛生法で規格や使用基準が定められ、指定されたもの以外は使えない。
- 3
食品安全委員会の設置正解
食品安全委員会は食品安全基本法にもとづいて内閣府に置かれ、食品のリスクを科学的に評価する。
- 4
ポジティブリスト制度の導入不正解
ポジティブリスト制度は、基準の定められていない農薬等が一定量を超えて残る食品の流通を禁じる仕組みで、食品衛生法にもとづき2006年に始まった。
📚 混同しやすいので注意
食品の安全に関わる法律は、どの法律に何が書いてあるかを入れ替えて問われる。法律と仕事の中身を対にして覚えよう。
- 食品衛生法=食品や添加物の規格基準、営業の許可、食中毒の届出。2021年6月から、原則すべての食品事業者に危害要因分析重要管理点(HACCP)に沿った衛生管理が義務づけられた
- 食品安全基本法=リスク評価を行う食品安全委員会を内閣府に設置し、国・自治体・事業者の責務を定める
- 食品表示法=アレルゲンや栄養成分などの表示のルールを定める。消費者庁が所管する
参考: 食品衛生法/食品安全基本法
出典:「第105回看護師国家試験の問題および正答について」(厚生労働省)を加工して作成 → 出典について