第105回 看護師国家試験 午後 問14 解説
📝 問題
浮腫が生じやすいのはどれか。
✅ 正解
3
💡 解説
✅ 浮腫が生じやすいのは低栄養である。
血管の中に水を引きとめているのは、血液中のたんぱく質、とくにアルブミンである。 低栄養が続くとアルブミンが減り、膠質浸透圧が下がって、水分が血管の外へしみ出す。これが浮腫になる。
甲状腺機能亢進症は代謝が高まる病気で、体重はむしろ減る。 過剰な運動と熱中症では、汗によって体の水分が失われる。
膠質浸透圧とは
血液中のアルブミンが、血管の中に水を引きとめる力。これが下がると水が血管の外へしみ出してむくむ。
- 1
甲状腺機能亢進症不正解
甲状腺機能亢進症は甲状腺ホルモンが出すぎる病気で、体重減少・発汗・動悸が現れる。むくみが目立つのは反対の甲状腺機能低下症である。
- 2
過剰な運動不正解
過剰な運動では発汗で水分が失われ、体液は減る方向に動く。
- 3
低栄養正解
低栄養ではアルブミンが減り、血管内に水をとどめられなくなって浮腫が生じる。
- 4
熱中症不正解
熱中症は高温の環境で体温の調節が追いつかなくなった状態で、発汗による脱水が中心の問題になる。
📚 丸暗記より仕組みで覚えよう
浮腫は病名の丸暗記ではなく、水がしみ出す仕組み4つで問われる。どの仕組みにあたるかを考えれば、知らない病気でも見当がつく。
| 仕組み | 代表的な原因 |
|---|---|
| 毛細血管の中の圧が上がる | 心不全、下肢の静脈のうっ滞、長時間の立ち仕事 |
| 血管内に水をとどめる力が下がる | 低栄養、ネフローゼ症候群、肝硬変 |
| 血管の壁から水が漏れやすくなる | 炎症、アレルギー、熱傷 |
| リンパの流れがとどこおる | リンパ節を取り除く手術のあと |
参考: 病態生理学
出典:「第105回看護師国家試験の問題および正答について」(厚生労働省)を加工して作成 → 出典について