第105回 看護師国家試験 午後 問13 解説
📝 問題
咳嗽が起こりやすいのはどれか。
✅ 正解
2
💡 解説
✅ 咳嗽が起こりやすいのは左心不全である。
左心不全では、左心室が血液を送り出せずに、手前にある肺へ血液がたまる。これを肺うっ血という。 肺の血管から水分がしみ出して気道を刺激するため、咳が出る。息苦しさが強く、起坐呼吸もみられる。 さらに進むと、ピンク色で泡立った痰が出る。
心筋梗塞は30分以上続く胸痛、肺梗塞は突然の呼吸困難と胸痛が中心の症状である。
起坐呼吸とは
横になると息が苦しくなり、上体を起こすと楽になる呼吸のしかた。左心不全でよくみられる。
- 1
右心不全不正解
右心不全は右心室の働きが落ちて全身の静脈に血液がたまるもので、頸静脈怒張・肝腫大・下腿のむくみ・腹水がそろう。
- 2
左心不全正解
左心不全では肺に血液がたまり、その刺激で咳が出る。呼吸困難や起坐呼吸を伴う。
- 3
心筋梗塞不正解
心筋梗塞は冠動脈が詰まって心筋が壊れる病気で、30分以上続く強い胸痛が代表的な症状である。
- 4
肺梗塞不正解
肺梗塞(肺血栓塞栓症)は肺の動脈が血栓で詰まるもので、突然の呼吸困難と胸痛が中心になる。
📚 混同しやすいので注意
心不全は左右で症状を入れ替えて問われる。「左は肺、右は全身」と、うっ血する場所で覚えよう。
| 区分 | 左心不全 | 右心不全 |
|---|---|---|
| うっ血する場所 | 肺 | 全身の静脈 |
| 特徴的な症状 | 咳、呼吸困難、起坐呼吸 | 頸静脈怒張、肝腫大、下腿のむくみ、腹水、体重増加 |
参考: 成人看護学(循環器)
出典:「第105回看護師国家試験の問題および正答について」(厚生労働省)を加工して作成 → 出典について