第105回 看護師国家試験 午後 問100 解説

状況設定老年看護学✔ 監修済み

📝 問題

次の文を読み100〜102の問いに答えよ。Aさん(81歳、女性)は、6年前にレビー小体型認知症と診断された。Aさんは雨の中を1人で外出して自宅に戻れなくなり、同居している娘に発見された。その夜、娘が話しかけたときのAさんの反応が鈍くなったため、かかりつけの病院を受診し、細菌性肺炎と診断され入院した。呼吸器疾患の既往はない。 入院時にみられる所見はどれか。

✅ 正解

3

💡 解説

✅ 気道に分泌物がたまるため、粗い断続性副雑音が聴かれる。

細菌性肺炎では、肺胞や気管支に痰や滲出液がたまる。 そこを空気が通るときに聞こえるのが粗い断続性副雑音(水泡音)で、息を吸うときに低く「ブツブツ」と鳴る。 Aさんに呼吸器疾患の既往はないので、長い時間をかけてできる所見は当てはまらない。

残る3つは、気道が慢性的に狭くなる病気の所見である。 樽状胸郭は肺がふくらんだ状態が続いて胸の前後径が増したもので、慢性閉塞性肺疾患でみられる。 呼気の延長は、息を吐くときに細い気道がつぶれて空気が出にくいことを示す。 高調性連続性副雑音は細い気道が狭くなったときの「ヒューヒュー」という音で、気管支喘息が代表である。

  • 1

    樽状胸郭不正解

    樽状胸郭は、肺に空気がたまって胸の前後径が増した形である。慢性閉塞性肺疾患などで長い年月をかけてできる。

  • 2

    呼気の延長不正解

    呼気の延長は、細い気道が狭くなって息を吐ききれない状態を示す。気管支喘息や慢性閉塞性肺疾患でみられる。

  • 3

    粗い断続性副雑音正解

    気道にたまった分泌物の中を空気が通ることで生じる音で、細菌性肺炎の入院時に聴かれる。心不全や気管支拡張症でも聞かれる。

  • 4

    高調性連続性副雑音不正解

    高調性連続性副雑音は笛のような「ヒューヒュー」という音で、細い気道が狭くなったときに生じる。気管支喘息の発作時が代表である。

📚 混同しやすいので注意

副雑音は、音の続き方と高さで4つに分かれる。音の名前と代表的な病気を対にして覚えよう。

副雑音の種類と代表的な病気
種類聞こえ方代表的な病気
粗い断続性副雑音(水泡音)低い「ブツブツ」肺炎、心不全、気管支拡張症
細かい断続性副雑音(捻髪音)高い「パリパリ」間質性肺炎、肺線維症
高調性連続性副雑音(笛音)「ヒューヒュー」気管支喘息
低調性連続性副雑音(いびき音)「グーグー」太い気道の狭窄、痰の貯留

参考: 医療情報科学研究所編『病気がみえる 呼吸器』/系統看護学講座 基礎看護技術(フィジカルアセスメント)

出典:「第105回看護師国家試験の問題および正答について」(厚生労働省)を加工して作成 → 出典について

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