第105回 看護師国家試験 午前 問71 解説

一般基礎看護学✔ 監修済み

📝 問題

膀胱留置カテーテルの写真(別冊No.4①〜⑤)を別に示す。成人女性に膀胱留置カテーテルが挿入されている場合、体内に留置されている長さで最も適切なのはどれか。

✅ 正解

3

💡 解説

✅ 成人女性で膀胱留置カテーテルが体内に留置されている長さは、およそ9cmが最も適切である。

写真のカテーテルは先端を定規の0cmに合わせて置いてあり、矢印はそれぞれ先端からの長さを指している。成人女性で体内に入っている長さとして適切なのは9cmのあたりである。

成人女性の尿道は約4cmと短い。カテーテルは尿の流出を確認してから、さらに2〜3cm進めてバルーン(固定用の風船)をふくらませる。バルーンは先端から2〜4cmのところにあるので、9cmまで入れるとバルーン全体が膀胱の中に収まる。

浅いところでふくらませるとバルーンが尿道にかかり、尿道を傷つける。深く入れすぎると余ったカテーテルが膀胱の中でたわみ、膀胱の壁を刺激する。

  • 1

    ①不正解

    先端から約4cmの位置で、バルーンがまだ尿道にかかる。ここでふくらませると尿道を傷つける。

  • 2

    ②不正解

    約6cmの位置。バルーンはまだ尿道の中にとどまり、ふくらませれば尿道を傷つける。ここから2〜3cm進めて、バルーンが膀胱に入ってからふくらませる。

  • 3

    ③正解

    約9cmの位置。バルーン全体が膀胱の中に収まり、成人女性ではこの長さが目安になる。

  • 4

    ④不正解

    約12cmの位置で、女性には入れすぎになる。余ったカテーテルが膀胱の中でたわむ。

  • 5

    ⑤不正解

    約15cmの位置。女性の尿道の長さから見て深く、膀胱の壁を刺激して痛みや出血のもとになる。

📚 国試でよく狙われるところ

膀胱留置カテーテルは、男女の挿入の長さとバルーンの扱いが問われる。「女性4〜6cm・男性18〜20cm」と数字ごと覚えよう。

  • 挿入の長さは女性で4〜6cm、男性で18〜20cm。どちらも尿の流出を確認してから、さらに2〜3cm進めてバルーンをふくらませる
  • バルーンは滅菌蒸留水でふくらませる。生理食塩水は結晶ができて抜けなくなることがある
  • 蓄尿バッグは膀胱より低い位置に置き、床につけない。尿の逆流は感染のもとになる

参考: 標準的な基礎看護技術(膀胱留置カテーテルの挿入と管理)

出典:「第105回看護師国家試験の問題および正答について」(厚生労働省)を加工して作成 → 出典について

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