第105回 看護師国家試験 午前 問40 解説
📝 問題
針刺し事故対策で最も適切なのはどれか。
✅ 正解
4
💡 解説
✅ 針刺し事故を防ぐには、使用済みの針を専用容器に廃棄することを徹底する。
針刺し事故は、使ったあとの針を持ち歩いたり、いったんどこかに置いたりする間に起こる。 そこで、抜いた針はその場で専用容器へ捨てる決まりにする。容器は処置をする場所のすぐそばに置き、いっぱいになる前に交換する。
他の3つは、事故を減らす対策になっていない。 刺したあとはすぐ流水と石けんで洗い流す。 リキャップは針先に手を近づける動作そのもので、事故の代表的な原因である。 研修は当事者だけでなく全職員を対象にする。
リキャップとは
使い終わった注射針にキャップをかぶせ直すこと。針先に手を近づけることになるため、原則として行わない。
- 1
針刺し部位を消毒液に浸す。不正解
刺した部位は、すぐに流水と石けんで洗い流す。消毒液に浸すことは勧められておらず、洗ったあとは速やかに報告して曝露後の対応につなげる。
- 2
注射針のリキャップを習慣化する。不正解
リキャップは針先に手を近づけるため、針刺し事故の代表的な原因になる。やむを得ないときは、片手ですくう方法をとる。
- 3
事故の当事者を対象にした研修を行う。不正解
当事者だけの研修では効果が続かない。針を扱うすべての職員を対象に、器材の使い方と報告の手順を繰り返し確認する。
- 4
使用済みの針は専用容器に廃棄することを徹底する。正解
使用済みの針は、その場で貫通しない材質の専用容器へ捨てる。容器を処置する場所のそばに置くと、針を持ち運ぶ距離が短くなる。
📚 国試でよく狙われるところ
針刺し事故は「刺した直後に何をするか」が順番で問われる。洗う→報告→検査という流れと、事前の備えをあわせて覚えよう。
- ①傷口をすぐ流水と石けんで洗い流す
- ②上司と感染対策の担当部署へ報告する
- ③患者と自分の血液検査を行い、必要に応じて曝露後の予防を始める
- 事前の備えとして、B型肝炎ワクチンの接種と抗体の確認を済ませておく
参考: 厚生労働省「医療機関における院内感染対策について」/日本環境感染学会「医療関係者のためのワクチンガイドライン」
出典:「第105回看護師国家試験の問題および正答について」(厚生労働省)を加工して作成 → 出典について