第104回 看護師国家試験 午後 問97 解説

状況設定老年看護学✔ 監修済み

📝 問題

次の文を読み97〜99の問いに答えよ。Aさん(68歳、女性)は、2年前に高血圧症と診断され、カルシウム拮抗薬を服用している。高血圧をきっかけに、喫煙を1日30本から5本に減らし、飲酒を週3回から1回に減らした。また、減量に取り組み、2年間でBMIが25.5から22.9に変化した。Aさんは町の健康診査で骨密度が低下していることが分かり、整形外科を受診し骨粗鬆症と診断された。Aさんは「子どもができなかったし、夫もすでに亡くなりました。1人暮らしで家事は自分で行っているので、骨折や寝たきりの状態は困ります」と話した。 Aさんの骨粗鬆症の要因として最も考えられるのはどれか。

✅ 正解

2

💡 解説

✅ Aさんの骨粗鬆症の要因として最も考えられるのは喫煙である。

骨粗鬆症は、骨を壊す働きと作る働きの釣り合いが崩れて骨がもろくなる病気である。Aさんの生活のなかで骨をもろくしているのは喫煙である。 喫煙は腸からのカルシウムの吸収を妨げ、女性ホルモンの働きも弱める。1日30本から5本に減らしてはいるが、喫煙そのものは続いている。

他の選択肢は骨をもろくする要因にあたらない。肥満はむしろ骨に体重の負荷がかかるうえ、AさんはBMI 22.9と標準体重である。出産経験がないことは主な危険因子に挙げられず、カルシウム拮抗薬は血圧を下げる薬である。

  • 1

    肥満不正解

    肥満は骨に体重の負荷がかかるため、骨量はむしろ保たれやすい。骨粗鬆症で問題になるのはやせのほうである。

  • 2

    喫煙正解

    たばこは骨の量を減らす代表的な生活習慣。本数を減らしても吸い続けている点が、Aさんの骨粗鬆症の要因になる。

  • 3

    出産経験がないこと不正解

    出産経験がないことは、骨粗鬆症の主な危険因子には挙げられない。女性で影響が大きいのは閉経後の女性ホルモンの減少である。

  • 4

    カルシウム拮抗薬の服用不正解

    カルシウム拮抗薬は血管を広げて血圧を下げる薬。名前にカルシウムとあるが、骨のカルシウムとは関係がない。

📚 国試でよく狙われるところ

骨粗鬆症は、変えられない要因と生活で直せる要因を入れ替えて問われる。「自分で直せるのはどれか」という形で覚えよう。

  • 変えられない要因=閉経後の女性であること、加齢、家族歴。
  • 生活で直せる要因=喫煙、多量の飲酒、運動不足、カルシウムとビタミンDの不足。
  • 薬による骨粗鬆症は副腎皮質ステロイドの長期使用が代表。使っている人では骨密度を定期的に測る。

参考: 骨粗鬆症の予防と治療ガイドライン

出典:「第104回看護師国家試験の問題および正答について」(厚生労働省)を加工して作成 → 出典について

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