第104回 看護師国家試験 午後 問40 解説
📝 問題
サーカディアンリズムを整えるための援助で適切なのはどれか。
✅ 正解
1
💡 解説
✅ サーカディアンリズムを整えるには、毎朝同じ時刻に起床するよう促す。
人の体内時計が刻むおよそ1日のリズムをサーカディアンリズムという。この周期は24時間よりも少し長く、放っておくと生活の時間とのずれが毎日たまっていく。 ずれをそろえる最も強い手がかりが朝の光である。毎朝同じ時刻に起床して光を浴びると体内時計がリセットされ、夜になると自然に眠くなる。
他の選択肢は、リズムを乱す向きに働く。日中にカーテンを閉めると光が入らず、昼と夜の区別があいまいになる。昼寝は長くとると夜の眠りを浅くするので20〜30分にとどめる。コーヒーに含まれるカフェインには目を覚まさせる働きがあり、就寝前は温かくても白湯などに替える。
サーカディアンリズムとは
およそ1日を周期に繰り返す体のリズム。睡眠と覚醒、体温、ホルモンの分泌が同じ周期で変動する。
- 1
毎朝同じ時刻に起床するよう促す。正解
起床時刻をそろえて朝の光を浴びると体内時計が毎日リセットされ、睡眠と覚醒のリズムが安定する。
- 2
日中はカーテンを閉めておくよう促す。不正解
逆。日中は日光が入るようにカーテンを開け、明るさで昼と夜の区別をはっきりさせる。
- 3
昼寝の時間を2〜3時間程度とるよう促す。不正解
昼寝は20〜30分程度が目安で、2〜3時間眠ると夜の入眠が遅れ、眠りも浅くなる。
- 4
就寝前に温かいコーヒーを摂取するよう促す。不正解
コーヒーのカフェインには覚醒作用があり、就寝前に飲むと入眠を妨げる。温かくても冷たくても同じである。
📚 ここも一緒におさえておこう
睡眠の援助は、リズムを整えるために何をすすめるかが問われる。「朝は光、夜は暗く静かに」という向きで思い出そう。
- 入眠儀式=就寝前に毎日同じ行動(ぬるめの入浴・軽い読書)を繰り返し、眠る合図をつくる。
- 寝室は暗く静かで涼しく保ち、就寝直前のスマートフォンやテレビの強い光は避ける。
- 夕方以降のカフェイン・アルコール・喫煙は控える。アルコールは寝つきをよくするが、夜中に目が覚めやすくなる。
参考: 系統看護学講座 基礎看護学(活動と休息)/厚生労働省 健康づくりのための睡眠ガイド
出典:「第104回看護師国家試験の問題および正答について」(厚生労働省)を加工して作成 → 出典について