第104回 看護師国家試験 午後 問28 解説
📝 問題
膀胱で正しいのはどれか。
✅ 正解
3
💡 解説
✅ 膀胱の粘膜は移行上皮でできている。
膀胱は尿をためて広がったり縮んだりする袋なので、伸び縮みに強い移行上皮(尿路上皮)で内張りされている。尿がたまると細胞が平たくなって表面積を稼ぎ、空になると丸みを帯びて厚く重なる。
膀胱の壁は、内側から粘膜・筋層・外膜の順に重なる。筋層は3層の平滑筋(排尿筋)でできていて、まとめて縮むことで尿を押し出す。
移行上皮とは
尿路の内側をおおう上皮。ふくらむと薄く平たくなり、縮むと厚く重なる形に変わる。尿路上皮ともいう。
- 1
漿膜で覆われている。不正解
腹膜(漿膜)に覆われるのは膀胱の上面だけで、残りの大部分は外膜である。
- 2
直腸の後方に存在する。不正解
逆。膀胱は直腸の前方、恥骨のすぐ後ろにある。
- 3
粘膜は移行上皮である。正解
伸び縮みに合わせて細胞の重なりと形が変わる上皮で、腎盂から尿管・膀胱まで尿路に共通する。
- 4
筋層は2層構造である。不正解
膀胱の筋層は内縦・中輪・外縦の3層である。2層なのは尿管の筋層。
📚 国試でよく狙われるところ
膀胱は、ためるときと出すときで働く神経を入れ替えて問われる。神経と筋の組合せを対にして覚えよう。
- ためるとき=交感神経が働き、排尿筋はゆるみ、内尿道括約筋は締まる
- 出すとき=副交感神経が働き、排尿筋が縮み、内尿道括約筋がゆるむ
- 外尿道括約筋は陰部神経が支配する骨格筋で、自分の意思で締めたりゆるめたりできる
参考: 系統看護学講座 人体の構造と機能 解剖生理学
出典:「第104回看護師国家試験の問題および正答について」(厚生労働省)を加工して作成 → 出典について