第104回 看護師国家試験 午前 問79 解説
📝 問題
血管造影写真(別冊No.3)を別に示す。造影部位で正しいのはどれか。
✅ 正解
2
💡 解説
✅ 造影されているのは冠動脈である。
写真は、上から入れた細いカテーテルの先が血管の入り口にはまり、そこから出た血管が心臓の輪郭に沿って広がっている像である。 心臓の表面を取り巻くように走り、先へ行くほど細かく枝分かれするこの形が冠動脈の造影像。
冠動脈は大動脈の根元から左右2本出て、心筋そのものへ血液を送る。 心臓が拡張しているあいだに血液が流れ込むので、ここが細くなると狭心症や心筋梗塞が起こる。
- 1
脳動脈不正解
脳動脈の造影では頭蓋骨の輪郭のなかに血管が写り、内頸動脈や椎骨動脈からの枝が扇状に広がる。
- 2
冠動脈正解
大動脈の根元から出て心筋を養う動脈で、心臓の表面を取り巻くように走る。
- 3
肺動脈不正解
肺動脈の造影では、1本の太い幹が左右に分かれ、両方の肺へ向かって扇のように広がる。
- 4
肝動脈不正解
肝動脈の造影では、腹部の背骨の右側に、肝臓の形に沿った血管の集まりが写る。
- 5
腎動脈不正解
腎動脈の造影では、腹部大動脈から左右へほぼ水平に1本ずつ出た血管と、その先の腎臓の影が写る。
📚 国試でよく狙われるところ
冠動脈は、どの枝が詰まるとどこの心筋が傷むかを組み合わせて問われる。枝の名前と心臓の場所を対にして覚えよう。
- 左冠動脈前下行枝=心臓の前側と心室中隔を養う。詰まると前壁の梗塞になる
- 左冠動脈回旋枝=心臓の左側から後ろにかけてを養う
- 右冠動脈=心臓の下側と、洞房結節・房室結節を養う。詰まると徐脈が起こりやすい
参考: 系統看護学講座 成人看護学 循環器
出典:「第104回看護師国家試験の問題および正答について」(厚生労働省)を加工して作成 → 出典について