第104回 看護師国家試験 午前 問69 解説
📝 問題
訪問看護師の関わりで最も適切なのはどれか。
✅ 正解
2
💡 解説
✅ 訪問看護師は療養者のライフスタイルを尊重して関わる。
訪問看護の場は療養者の生活の場である。病院のように医療者の都合で1日が動くのではなく、その家の暮らし方・習慣・価値観の中に看護が入っていく。 起床や食事の時間、家具の置き方、大切にしている習わしは、療養者と家族が決めたものを尊重して支援を組み立てる。
そのうえで、訪問の日時と回数は訪問看護計画書で決めてある。変えるときは療養者・家族と話し合って合意をとる。
他の選択肢は、この枠組みを外している。
- 1
看護師の判断で訪問時間を延長する。不正解
訪問の時間と回数は計画で決めてあり、延長が必要なときは療養者・家族と事業所で調整する。看護師が単独で決めることではない。
- 2
療養者のライフスタイルを尊重する。正解
その家の暮らし方や習慣に合わせて支援を組み立てるのが訪問看護の基本である。
- 3
1人暮らしの療養者では家族のことは考慮しない。不正解
1人暮らしでも、離れて住む家族は介護や意思決定、看取りに関わる。家族の状況は必ず把握しておく。
- 4
訪問時間以外での療養者との個人的な付き合いを大切にする。不正解
訪問時間以外の個人的な付き合いは専門職としての距離を崩し、公平さや秘密の保持を保てなくする。
📚 ここも一緒におさえておこう
訪問看護は「誰の指示で・どの保険から・何にもとづいて動くか」がまとめて問われる。3つを一続きで覚えよう。
- 主治医が交付する訪問看護指示書がなければ訪問看護は始められない
- 要介護・要支援の認定を受けている人は介護保険が医療保険よりも優先される
- 訪問看護師は訪問看護計画書を作り、実施した内容を報告書で主治医に伝える
参考: 医学書院『系統看護学講座 地域・在宅看護論』
出典:「第104回看護師国家試験の問題および正答について」(厚生労働省)を加工して作成 → 出典について