第104回 看護師国家試験 午前 問54 解説
📝 問題
流動性知能はどれか。
✅ 正解
4
💡 解説
✅ 携帯電話に電話番号を登録することは、新しい操作を覚えて行う流動性知能にあたる。
知能は2つに分けて考える。流動性知能は、初めての場面で情報を処理し、新しいやり方を身につける力。結晶性知能は、これまでの経験や学習でたくわえた知識や言葉の力である。
加齢による変わり方は正反対で、流動性知能は成人期の早い時期をピークに下がり、結晶性知能は高齢期まで保たれる。
携帯電話に電話番号を登録するのは、機械の操作手順を新しく覚えて行う作業で、流動性知能にあたる。 新聞を読む、町内会の役員を務める、結婚式のマナーを知っているは、いずれも積み重ねた知識や経験を使うもので、結晶性知能である。
- 1
新聞を読む。不正解
文字を読んで内容を理解するのに使うのは、これまでに身につけた語彙と知識。結晶性知能にあたる。
- 2
町内会の役員を務める。不正解
人との付き合い方や地域の慣習など、長年の経験にもとづく力を使う。結晶性知能にあたる。
- 3
結婚式のマナーを知っている。不正解
すでに覚えている知識そのもので、結晶性知能にあたる。
- 4
携帯電話に電話番号を登録する。正解
使い方を新しく覚え、手順どおりに操作する作業。初めての場面に対応する流動性知能にあたる。
📚 混同しやすいので注意
流動性知能と結晶性知能は、具体例を入れ替えて問われる。「いま新しく覚えるのか」「すでに持っているのか」で振り分けよう。
- 流動性知能=暗算、図形の推理、初めて使う機器の操作。加齢で下がりやすい。
- 結晶性知能=語彙、一般常識、経験にもとづく判断。高齢でも保たれる。
参考: 系統看護学講座 老年看護学
出典:「第104回看護師国家試験の問題および正答について」(厚生労働省)を加工して作成 → 出典について