第104回 看護師国家試験 午前 問49 解説
📝 問題
フローボリューム曲線を図に示す。慢性閉塞性肺疾患の患者の結果はどれか。
✅ 正解
2
💡 解説
✅ 慢性閉塞性肺疾患では、呼気流量のピークが低く、そのあとの下り坂が下向きにくぼんだ曲線になる。
フローボリューム曲線は、思いきり息を吐き出したときの呼気流量と、そのときの肺気量の関係をグラフにしたもの。健康な人では吐き始めにいちばん速くなり、そこからほぼまっすぐ流量が落ちていく。
慢性閉塞性肺疾患では気道が狭く、吐くときに気道がつぶれてしまう。そのためピークの流量が低くなり、そのあとの下り坂が下に凸の形にくぼむ。息を最後まで吐ききれず、低い流量がだらだらと続くのが特徴である。
残る3つのうち、高いピークからほぼまっすぐ下る曲線は健康な人のものである。吐き終わりに近づいてから流量が最大になる曲線は、努力呼出では起こらない。ピークのあと流量が高いまま平らに続く曲線は、気管など太い気道が狭くなったときのものである。
- 1
不正解
高いピークまで一気に立ち上がり、そこからほぼまっすぐ下りきる形で、健康な人の曲線である。
- 2
正解
ピークが低く、そのあとの下り坂が下向きにくぼんで長い裾を引く形。息を吐き出せない閉塞性換気障害を表す。
- 3
不正解
吐き終わりに近づいてから流量が最大になる形。努力呼出では吐き始めがいちばん速いので、この形にはならない。
- 4
不正解
ピークのあと流量が高いまま平らに続く形で、気管など太い気道が狭くなったときにみられる。
📚 混同しやすいので注意
換気障害は閉塞性と拘束性を入れ替えて問われる。「吐けない」のが閉塞性、「ふくらまない」のが拘束性と覚えよう。 両方が当てはまるものを混合性換気障害という。
- 閉塞性換気障害=1秒率70%未満。慢性閉塞性肺疾患や気管支喘息でみられる。
- 拘束性換気障害=%肺活量80%未満。間質性肺炎や胸郭の変形でみられる。
参考: 日本呼吸器学会「呼吸機能検査ガイドライン」/系統看護学講座 成人看護学(呼吸器)
出典:「第104回看護師国家試験の問題および正答について」(厚生労働省)を加工して作成 → 出典について