第103回 看護師国家試験 午後 問74 解説
📝 問題
在宅酸素療法(1L/分24時間)を行っている療養者の居住地域で2週間後に日中3時間の停電が予定されている。 停電への対応で最も適切なのはどれか。
✅ 正解
4
💡 解説
✅ 予定された停電には、電気を使わない携帯用酸素ボンベを準備しておく。
在宅酸素療法で使う酸素濃縮装置は、部屋の空気から酸素を集める機械なので、電気がないと動かない。 停電の間も酸素は必要なため、電気のいらない携帯用酸素ボンベに切り替える。 停電の日時が2週間前から分かっているので、酸素供給業者に連絡し、3時間ぶんに余裕を加えた本数を届けてもらう。
残る3つは、この場面では選ばない。 呼吸訓練は日ごろの管理として大切だが、止まった酸素の代わりにはならない。 3時間の停電のために入院すると、暮らしを大きく変えることになる。 自家発電器は購入費と燃料の管理の負担が大きい。
酸素濃縮装置とは
部屋の空気から窒素を取り除いて濃い酸素を作り出す機械。電源が必要で、停電すると止まる。
- 1
事前の呼吸訓練不正解
口すぼめ呼吸などの呼吸訓練は日ごろの管理として大切だが、停電中の酸素の代わりにはならない。
- 2
医療機関への入院不正解
3時間の停電のために入院すると生活が大きく変わる。まず在宅で対応できる方法を考える。
- 3
自家発電器の購入不正解
自家発電器は購入費と燃料や騒音の管理の負担が大きい。日時の分かっている短時間の停電には見合わない。
- 4
携帯用酸素ボンベの準備正解
携帯用酸素ボンベは電気がなくても使える。停電の時間に合わせた本数を、あらかじめ業者に手配しておく。
📚 国試でよく狙われるところ
在宅酸素療法は、停電・火気・流量の3つの場面で何をするかが問われる。「電気で動く」「酸素は燃えを助ける」の2点から考えよう。
- 停電や災害に備え、携帯用酸素ボンベの予備と酸素供給業者の連絡先を、すぐ取り出せる場所に置いておく
- 火気は装置やチューブから2m以上離す。たばこ・ガスコンロ・ろうそくが原因の火災が起きている
- 指示された流量を自分で変えない。息苦しいからと上げると、二酸化炭素がたまって意識が悪くなることがある
参考: 日本呼吸器学会「酸素療法マニュアル」/在宅看護論テキスト(在宅酸素療法を受ける人の看護)
出典:「第103回看護師国家試験の問題および正答について」(厚生労働省)を加工して作成 → 出典について