第103回 看護師国家試験 午後 問27 解説
📝 問題
遺伝子について正しいのはどれか。
✅ 正解
1
💡 解説
✅ DNAは、体細胞分裂の前に同じものが複製される。
細胞が2つに分かれるとき、どちらの細胞にも同じ遺伝情報がいる。そこで体細胞分裂の前にDNAが複製され、同じものが2組そろってから分配される。
遺伝情報が使われる流れは2段階である。 転写はDNAの塩基配列をもとに伝令RNA(mRNA)を作る段階、翻訳は伝令RNAの並びに従ってアミノ酸をつなぎ、タンパク質を作る段階をいう。 名前を入れ替えた選択肢が定番なので、「DNAから写す=転写」「タンパク質の言葉に訳す=翻訳」と結びつけて覚える。
DNAは2本の鎖がらせん状に絡み合った構造をもつ。1本鎖のRNAとはここが違う。
- 1
DNAは体細胞分裂の前に複製される。正解
体細胞分裂の前にDNAが複製され、分かれた両方の細胞に同じ遺伝情報が渡る。
- 2
DNAは1本のポリヌクレオチド鎖である。不正解
DNAは2本のポリヌクレオチド鎖がらせん状に絡んだ二重らせんである。1本鎖なのはRNAをいう。
- 3
DNAの遺伝子情報からmRNAが作られることを翻訳という。不正解
DNAの情報から伝令RNAが作られる過程は転写である。翻訳はその先でタンパク質を作る段階をいう。
- 4
RNAの塩基配列に基づきアミノ酸がつながることを転写という。不正解
RNAの塩基配列をもとにアミノ酸がつながる過程は翻訳である。転写はその手前の段階をいう。
📚 混同しやすいので注意
転写と翻訳は、名前を入れ替えた形で毎回のように問われる。何から何が作られるかを言えるようにしておこう。
- 転写=DNA から 伝令RNA。細胞の核の中で起こる。
- 翻訳=伝令RNA から タンパク質。細胞質のリボソームで起こる。
- 複製=DNA から 同じDNA。細胞分裂の前に起こる。
参考: 標準的な生化学・遺伝学(DNAの複製と遺伝子の発現)
出典:「第103回看護師国家試験の問題および正答について」(厚生労働省)を加工して作成 → 出典について