第103回 看護師国家試験 午後 問23 解説
📝 問題
気管内吸引の時間が長いと低下しやすいのはどれか。
✅ 正解
4
💡 解説
✅ 気管内吸引の時間が長くなると、動脈血酸素飽和度が低下する。
気管内吸引は、カテーテルで痰を吸うと同時に肺の中の空気も吸い出す。吸引中は呼吸ができないので、時間が長くなるほど酸素が足りなくなり、動脈血酸素飽和度が下がる。 低酸素は不整脈や血圧の変動も招くため、1回の吸引は短時間で切り上げ、続けて行うときは間に呼吸を整える時間を置く。
体温と血糖は吸引で直接変わるものではない。血圧はむしろ、吸引の刺激で一時的に上がることが多い。
- 1
血圧不正解
血圧は吸引の刺激で一時的に上がることが多く、時間が長いほど下がるという関係ではない。
- 2
体温不正解
体温は吸引では変わらない。発熱があるときは感染など別の原因を考える。
- 3
血糖不正解
血糖は吸引の影響を受けない。強い苦痛やストレスではむしろ上がることがある。
- 4
動脈血酸素飽和度〈SaO2〉正解
吸引中は呼吸ができないため、時間が長いほど動脈血酸素飽和度が下がる。
📚 国試でよく狙われるところ
気管内吸引は、時間・圧・カテーテルの太さの数値がそのまま問われる。「短く・弱く・細く」と唱えて覚えよう。
- 1回の吸引時間は10〜15秒以内。カテーテルを入れてから抜くまでを通しで数える。
- 吸引圧は20kPa(150mmHg)を超えない。強くしても痰は多く取れず、粘膜を傷つける。
- カテーテルの太さは気管チューブの内径の2分の1以下にし、空気の通り道をふさがない。
参考: 日本呼吸療法医学会「気管吸引ガイドライン」
出典:「第103回看護師国家試験の問題および正答について」(厚生労働省)を加工して作成 → 出典について