第103回 看護師国家試験 午後 問16 解説
📝 問題
医療機関における麻薬の取り扱いについて正しいのはどれか。
✅ 正解
4
💡 解説
✅ 麻薬注射液を使ったあとの空アンプルは、麻薬管理者に返却する。
麻薬は、使った量も残った量も麻薬管理者が一元的に管理する。 看護師は使用後の空アンプルや残った注射液を病棟で捨てず、麻薬管理者に返す。返されたものは帳簿と照らし合わせたうえで、決められた手続きで廃棄される。
他の選択肢は、保管と使い方の決まりから外れている。 麻薬は鍵をかけた堅固な設備に貯蔵し、同じ設備に入れてよいのは覚醒剤だけである。毒薬は毒薬で別に保管する。 麻薬注射液は1人の患者に1回で使い切るのが原則で、残りを別の患者に分けて使うことはしない。
麻薬管理者とは
病院や診療所で麻薬の保管・帳簿・廃棄をまとめて受け持つ責任者。医師や薬剤師などが都道府県知事の免許を受けて務める。設問の麻薬管理責任者にあたる。
- 1
麻薬と毒薬は一緒に保管する。不正解
麻薬と同じ設備に入れてよいのは覚醒剤だけで、毒薬は毒薬で鍵のかかる別の場所に保管する。
- 2
麻薬注射液は複数の患者に分割して用いる。不正解
麻薬注射液は1人の患者に1回で使い切る。残った分は返却し、別の患者には使わない。
- 3
使用して残った麻薬注射液は病棟で廃棄する。不正解
残った麻薬注射液も病棟では捨てず、麻薬管理者に返す。廃棄は麻薬管理者が決められた手続きで行う。
- 4
麻薬注射液の使用後のアンプルは麻薬管理責任者に返却する。正解
使用後の空アンプルも返却の対象で、帳簿の記録と数を照らし合わせて管理される。
📚 国試でよく狙われるところ
麻薬は、扱える人・記録・事故のときの動きを入れ替えて問われる。どれも「病棟だけで完結させない」が共通点だと覚えよう。
- 患者への施用を指示できるのは麻薬施用者の免許をもつ医師・歯科医師で、看護師は指示を受けて実施する。
- 使うたびに麻薬帳簿へ記載し、残量と帳簿の数が合うかを確かめる。
- 盗難や紛失に気づいたときは、麻薬管理者を通じて速やかに都道府県知事へ届け出る。
参考: 麻薬及び向精神薬取締法/厚生労働省「病院・診療所における麻薬管理マニュアル」
出典:「第103回看護師国家試験の問題および正答について」(厚生労働省)を加工して作成 → 出典について