第103回 看護師国家試験 午後 問14 解説

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📝 問題

ジゴキシンの主な有害な作用はどれか。

✅ 正解

2

💡 解説

✅ ジゴキシンの主な有害な作用は不整脈である。

ジゴキシンは心臓の収縮する力を強め、脈を遅くする薬で、心不全や心房細動に使われる。 効く量と中毒を起こす量が近い安全域の狭い薬で、少し多いだけでジギタリス中毒になる。

中毒でいちばん問題になるのが不整脈で、房室ブロック・徐脈・心室性期外収縮として現れる。 ほかに食欲不振・悪心・嘔吐や、物が黄色く見える視覚の異常もみられる。

投与前には1分間の脈拍を測り、60回/分を下回るときは投与せず医師に報告する。

房室ブロックとは

心房から心室へ電気の信号が伝わりにくくなる不整脈。伝わりが遅れる軽いものから、まったく伝わらず脈が極端に遅くなるものまである。

  • 1

    振戦不正解

    振戦は手のふるえで、パーキンソン病や抗精神病薬の副作用としてみられる症状である。

  • 2

    不整脈正解

    ジギタリス中毒でまず現れ、房室ブロックや徐脈、心室性期外収縮として出る。命に関わるため脈拍の確認が欠かせない。

  • 3

    聴覚障害不正解

    聴覚障害は、アミノグリコシド系の抗菌薬やループ利尿薬で問題になる副作用である。

  • 4

    満月様顔貌〈ムーンフェイス〉不正解

    満月様顔貌は副腎皮質ステロイド薬を長く使ったときに現れる変化で、中心性肥満や高血糖と一緒にみられる。

📚 ここも一緒におさえておこう

ジギタリス中毒は、起こりやすくなる条件と、疑ったときの対応まで問われる。引き金になる状態を先に覚えよう。

  • 低カリウム血症があると中毒が起こりやすい。利尿薬を一緒に使うときは血液中のカリウムを確かめる
  • 腎機能の低下があると薬が体にたまりやすい。高齢者では少ない量から始める
  • 中毒が疑われたら投与を中止し、血中濃度・カリウム・心電図を確かめる

参考: 系統看護学講座「薬理学」

出典:「第103回看護師国家試験の問題および正答について」(厚生労働省)を加工して作成 → 出典について

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