第103回 看護師国家試験 午前 問85 解説
📝 問題
予防接種法において定期予防接種の対象となっている疾患はどれか。2つ選べ。
✅ 正解
1・3
💡 解説
✅ 出題時点の予防接種法で定期予防接種の対象となっていたのは、結核と風しんである。
予防接種法の定期予防接種は、集団での流行を防ぐA類疾病と、個人の重症化を防ぐB類疾病に分かれる。 結核はBCGとして生後1歳になるまでに、風しんは麻しん風しん混合ワクチンとして1歳と小学校入学前の年度に、いずれもA類として行う。
出題された2014年2月の時点では、水痘とB型肝炎はどちらも任意接種だった。 その後、水痘は2014年10月から、B型肝炎は2016年10月から、ロタウイルス感染症は2020年10月からA類の定期接種に加わっている。 流行性耳下腺炎(おたふくかぜ)は現在も任意接種のままである。
A類疾病とは
集団での流行を防ぐことを目的とした定期接種の区分。対象者に接種の努力義務があり、費用は公費でまかなわれる。
- 1
結核正解
BCGとして、生後1歳になるまでに1回行うA類の定期接種である。
- 2
水痘不正解
水痘は出題時点では任意接種だった。2014年10月から、生後12〜36か月に2回行うA類の定期接種になっている。
- 3
風しん正解
麻しん風しん混合ワクチンとして、1歳と小学校入学前の年度に2回行うA類の定期接種である。
- 4
B型肝炎不正解
B型肝炎は出題時点では任意接種だった。2016年10月から、1歳未満を対象とするA類の定期接種になっている。
- 5
流行性耳下腺炎不正解
おたふくかぜのワクチンは現在も任意接種で、定期接種には含まれない。
📚 国試でよく狙われるところ
予防接種はA類とB類のどちらかを入れ替えて問われる。目的・努力義務・費用の3点をセットで覚えよう。
| 区分 | 目的と費用 | 主な対象疾病 |
|---|---|---|
| A類疾病 | 集団での流行を防ぐ。接種の努力義務があり、費用は公費でまかなわれる | 結核、ジフテリア、百日せき、破傷風、急性灰白髄炎(ポリオ)、麻しん、風しん、日本脳炎、インフルエンザ菌b型(Hib)感染症、小児の肺炎球菌感染症、水痘、B型肝炎、ロタウイルス感染症、ヒトパピローマウイルス感染症、RSウイルス感染症(妊婦が接種する母子免疫)など |
| B類疾病 | 個人の重症化を防ぐ。努力義務はなく、費用の一部を自己負担する | 高齢者のインフルエンザ、高齢者の肺炎球菌感染症、新型コロナウイルス感染症、帯状疱疹 |
参考: 予防接種法/厚生労働省「定期の予防接種の対象疾病と実施要領」
出典:「第103回看護師国家試験の問題および正答について」(厚生労働省)を加工して作成 → 出典について