第103回 看護師国家試験 午前 問64 解説

一般母性看護学✔ 監修済み

📝 問題

妊娠期の不快症状と予防の組合せで適切なのはどれか。

✅ 正解

4

💡 解説

✅ 妊娠中の腰痛には、体が沈み込まない硬めのマットレスを使う。

妊娠が進むと子宮が大きくなって重心が前へ移り、姿勢を保とうとして腰を反らせる反り腰になる。この姿勢が腰背部の筋肉に負担をかけ、腰痛を起こす。

やわらかい寝具は腰がさらに沈んで反りが強まるため、硬めのマットレスのほうが背骨をまっすぐ支えられる。 骨盤ベルトで腹部を支える、かかとの低い靴をはく、同じ姿勢を長く続けないといった工夫も痛みをやわらげる。

葉酸とは

細胞が新しく作られるときに必要なビタミン。妊娠を計画するころから妊娠初期に1日400μgをとると、胎児の神経管閉鎖障害を防げる。

  • 1

    下肢のけいれん ── 葉酸の摂取不正解

    葉酸は胎児の神経管閉鎖障害を防ぐためにとる栄養素である。下肢のけいれん(こむらがえり)には、カルシウムやマグネシウムの不足と下肢の血流の滞りが関わる。

  • 2

    つわり ── においの強い食事の摂取不正解

    逆。においはつわりの引き金になるので、においの強い食事は避け、冷ましたものや口当たりのよいものを少しずつとる。

  • 3

    便秘 ── 緩下薬の服用不正解

    便秘にまず勧めるのは、水分と食物繊維をとる、体を動かす、決まった時間に排便するといった生活の工夫である。緩下薬は自己判断では使わない。

  • 4

    腰痛 ── 硬めのマットレス使用正解

    硬めのマットレスは腰の沈み込みを防ぎ、反り腰による腰背部の負担を減らす。

📚 国試でよく狙われるところ

妊娠期のマイナートラブルは、症状と対応の組合せを入れ替えて問われる。「体に何が起きているか」から対応を導くと迷わない。 <代表的な症状と対応>

  • つわり=空腹で強まるので、少量ずつ回数を分けて食べる。起床前に軽く口にしておくと楽になる
  • 便秘=腸の動きが鈍るため、水分と食物繊維をとり、体を動かす
  • 下肢のけいれん=ふくらはぎのストレッチと保温を行い、下肢を高くして休む
  • 静脈瘤・浮腫=弾性ストッキングと左側臥位で、下半身からの血液の戻りを助ける

参考: 母性看護学テキスト(妊娠期の看護)/厚生労働省 妊娠前からはじめる妊産婦のための食生活指針

出典:「第103回看護師国家試験の問題および正答について」(厚生労働省)を加工して作成 → 出典について

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