第103回 看護師国家試験 午前 問57 解説
📝 問題
老人性皮膚搔痒症について正しいのはどれか。
✅ 正解
4
💡 解説
✅ 入浴後に保湿クリームを使うよう勧める。
老人性皮膚搔痒症は、加齢で皮脂と汗が減り、皮膚が乾くこと(ドライスキン)で起こるかゆみである。空気が乾く冬に多く、下腿やわき腹から始まりやすい。 原因が乾燥なので、手当ては水分と油分を補うことになる。入浴後、皮膚がまだ湿っているうちに保湿剤を塗ると、水分が保たれる。
他の選択肢は、原因のとらえ方が違うか、かえって乾燥を進めてしまう。
- 1
感染が原因である。不正解
原因は感染ではなく、皮脂と汗が減って皮膚が乾くこと。人にうつるものでもない。
- 2
高温多湿な夏季に多発する。不正解
逆。空気が乾いて皮脂の分泌も減る冬に多い。夏は汗で皮膚が湿るため、かゆみは軽くなりやすい。
- 3
硫黄入り入浴剤の使用で改善する。不正解
硫黄には皮脂を落として角質をやわらげる働きがあり、乾いた皮膚をさらに乾かす。使うなら保湿成分の入った入浴剤。
- 4
入浴後に保湿クリームの使用を勧める。正解
入浴で皮膚がうるおっているうちに塗ると、水分が閉じ込められる。乾いてから塗るより効果が高い。
📚 国試でよく狙われるところ
高齢者の乾燥肌は「やってはいけないこと」の形で問われる。熱い・長い・こする、の3つを避けると覚えよう。
- 湯はぬるめにする。熱い湯は皮脂を奪う
- ナイロンタオルでこすらない。石けんはよく泡立てて手で洗う
- 肌着は木綿などやわらかい素材にし、部屋の湿度を保つ
参考: 系統看護学講座 老年看護学/系統看護学講座 成人看護学 皮膚
出典:「第103回看護師国家試験の問題および正答について」(厚生労働省)を加工して作成 → 出典について