第103回 看護師国家試験 午前 問46 解説

一般看護の統合と実践✔ 監修済み

📝 問題

動脈性外出血の止血帯を用いた間接圧迫法について適切なのはどれか。

✅ 正解

1

💡 解説

✅ 止血帯を用いて止血したときは、圧迫を始めた時刻を記録する。

止血帯は、直接押さえても止まらない手足の動脈性出血に使う方法で、出血しているところより中枢側を締めて血の流れを止める。 締めているあいだ、その先へは血液がまったく届かない。時間が長いほど神経や筋が傷むので、いつから締めているかが分からないと次の判断ができない。 開始時刻を書いて引き継ぐことが、そのまま患者の手足を守ることになる。

他の選択肢は、幅・圧・扱い方のいずれかが誤っている。幅の狭いものは圧が一点に集まって皮膚や神経を傷める。動脈圧より低い圧では動脈から血が入り続ける。時間ごとに緩めるのではなく、締めたまま搬送する。

止血帯とは

出血している手足のつけ根側を帯で締めて、血の流れを止める道具。直接押さえても止まらないときに使う。

  • 1

    圧迫開始時刻を記載する。正解

    締め始めた時刻が分かって初めて、いつまでに解除するかを判断できる。時刻は記録に残し、引き継ぐ相手がすぐ確認できる場所にも書いておく。

  • 2

    幅が1cmの止血帯を用いる。不正解

    止血帯の幅は3cm以上(ふつうは5cm前後)必要。1cmでは圧が一点に集まり、皮膚・神経・血管を傷つける。

  • 3

    動脈圧より低い圧を加える。不正解

    逆。動脈の血流を止めるには動脈圧より高い圧が要る。低い圧では動脈から血が入り続けたまま静脈だけがふさがれ、出血がかえって増える。

  • 4

    圧迫は2時間に1回緩める。不正解

    決まった時間ごとに緩めるものではない。緩めれば出血が再開する。締めている時間が長いほど組織が傷むので、装着した時刻を記録し、解除は医師の管理のもとで行う。

📚 国試でよく狙われるところ

出血への対応は「まず何をするか」の順番で問われる。直接圧迫が先、止血帯は後、と順番で覚えよう。

  • まず直接圧迫止血。出血しているところを清潔なガーゼなどで直接強く押さえる
  • それでも止まらない手足の大出血に止血帯を使う。出血点より中枢側に、幅の広いものを巻く
  • いったん締めた止血帯は現場では緩めず、装着時刻を記録してそのまま医療機関へ引き継ぐ

参考: 日本蘇生協議会「JRC蘇生ガイドライン」/系統看護学講座 看護の統合と実践

出典:「第103回看護師国家試験の問題および正答について」(厚生労働省)を加工して作成 → 出典について

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