第115回 看護師国家試験 午後 問13 解説

⭐ 必修人体の構造と機能✔ 監修済み

📝 問題

感覚性言語中枢はどれか。

✅ 正解

4

💡 解説

✅ 感覚性言語中枢はWernicke〈ウェルニッケ〉野(上側頭回後部)。

言語中枢は多くの人で左半球(優位半球)にある。Wernicke〈ウェルニッケ〉野は上側頭回の後部にあり、聞いた言葉や読んだ文字の意味を理解する感覚性(受容性)言語中枢である。 障害されると、話し方は流暢なのに内容が意味をなさず(錯語・ジャルゴン)、言語の理解と復唱がともに障害される感覚性失語となる。

一方Broca〈ブローカ〉野は下前頭回後部にある運動性言語中枢で、障害されると発語が非流暢・努力性になるが、理解は比較的保たれる。視覚野は後頭葉、体性感覚野は中心後回(頭頂葉)にあり、いずれも言語中枢ではない。

  • 1

    視覚野不正解

    後頭葉にある一次視覚野。障害では同名半盲や皮質盲が生じるが、言語の理解は保たれる。

  • 2

    体性感覚野不正解

    頭頂葉にあり、触覚・痛覚・温度覚・深部感覚を認識する。

  • 3

    Broca〈ブローカ〉野不正解

    下前頭回後部にある運動性言語中枢。障害では発語が非流暢になるが、聞いて理解する力は比較的保たれる。

  • 4

    Wernicke〈ウェルニッケ〉野正解

    正しい。上側頭回後部にあり、言語の理解を担う感覚性言語中枢である。

📚 混同しやすいので注意

言語の障害は、似た用語や部位を入れ替えて問われる。まぎらわしいものは対にして覚えよう。

  • 言語中枢は右利きの95%以上、左利きでも約7割が左半球にある
  • 失語(言語そのものの障害)と構音障害(発音の障害で言語機能は保たれる)はまったく別のもの
主な失語の型と特徴
型発話理解復唱責任病巣
運動性(Broca)失語非流暢・努力性比較的良好不良下前頭回後部
感覚性(Wernicke)失語流暢だが錯語不良不良上側頭回後部
伝導失語流暢良好不良弓状束
全失語非流暢不良不良左中大脳動脈領域の広範な障害

参考: 系統看護学講座 人体の構造と機能/系統看護学講座 成人看護学 脳・神経

出典:「第115回看護師国家試験の問題および正答について」(厚生労働省)を加工して作成 → 出典について

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