第115回 看護師国家試験 午前 問62 解説
📝 問題
ホルモンとその働きの組合せで正しいのはどれか。
✅ 正解
1
💡 解説
✅ エストロゲンは骨端軟骨板(骨端線)を閉鎖させるはたらきをもつ。
思春期に分泌が高まるエストロゲンは、はじめ骨の伸びを加速させるが、最終的には骨端軟骨板(骨端線)を閉鎖させて身長の伸びを止める。
女子のほうが男子より早く身長の伸びが止まるのは、このためである。
- 1
エストロゲン — 骨端軟骨板閉鎖正解
正しい。エストロゲンは思春期後半に骨端軟骨板を閉鎖させ、骨が長さ方向に伸びるのを終わらせる。
- 2
成長ホルモン — 子宮の増大不正解
成長ホルモンは肝臓でのIGF-1産生を介して骨や軟部組織を成長させる。子宮の増大はエストロゲンの作用である。
- 3
テストステロン — 乳房の発育不正解
テストステロンは陰茎・精巣の発育、変声、体毛の増加など男性の二次性徴をもたらす。乳房の発育はエストロゲンの作用。
- 4
プロゲステロン — 排卵不正解
プロゲステロンは排卵後の黄体から分泌され、子宮内膜を維持し基礎体温を上げる。排卵を起こすのはLHサージである。
📚 混同しやすいので注意
ホルモンと働きの組合せは、名前を入れ替えて問われる。 エストロゲンは体をつくる、プロゲステロンは妊娠を維持すると対にして覚えよう。
- 排卵を起こすのはLHサージ(黄体形成ホルモンの急増)。プロゲステロンは排卵の「あと」に黄体から出るホルモンで、順番を取り違えやすい。
| ホルモン | 主な作用 |
|---|---|
| エストロゲン | 乳房の発育、子宮の増大、骨端軟骨板の閉鎖、骨吸収の抑制 |
| プロゲステロン | 子宮内膜の分泌期変化、基礎体温上昇、妊娠の維持 |
| テストステロン | 陰茎・精巣の発育、変声、体毛増加、筋肉量の増加 |
| LH(黄体形成ホルモン) | 急増(LHサージ)により排卵を誘発、黄体形成 |
| FSH(卵胞刺激ホルモン) | 卵胞の発育、精子形成の促進 |
| 成長ホルモン | IGF-1を介した骨・軟部組織の成長、血糖上昇、脂肪分解 |
参考: 系統看護学講座 解剖生理学(内分泌系)/日本小児内分泌学会 思春期早発症の診断・治療
出典:「第115回看護師国家試験の問題および正答について」(厚生労働省)を加工して作成 → 出典について