第115回 看護師国家試験 午前 問1 解説
📝 問題
令和5年(2023年)推計による日本の将来推計人口で、令和42年(2060年)の将来推計人口に最も近いのはどれか。
✅ 正解
2
💡 解説
✅ 2060年の日本の総人口は約9,600万人(社人研・令和5年推計、出生中位)
国立社会保障・人口問題研究所「日本の将来推計人口(令和5年推計)」の出生中位・死亡中位仮定では、2020年国勢調査の1億2,615万人から人口減少が続き、2056年に1億人を割り込み、2060年は約9,615万人、2070年には8,700万人になると見込まれている。 選択肢のなかで最も近いのは9,600万人。
同時に高齢化も進み、65歳以上の割合(高齢化率)は2020年の28.6%から2070年には38.7%へ上昇する。減るのは主に生産年齢人口(15〜64歳)で、支え手が減りながら高齢者が増える構造になる。この推計は出生中位仮定で合計特殊出生率を長期的に1.36とし、外国人の入国超過を前回推計より多く見込んでいる点が特徴である。
- 1
6,600万人不正解
6,600万人まで減るのは推計上さらに先で、2070年の8,700万人よりも少ない水準。2060年の値としては小さすぎる。
- 2
9,600万人正解
正しい。2060年の推計総人口は約9,615万人で、9,600万人が最も近い。
- 3
1億600万人不正解
1億人を下回るのが2056年なので、2060年に1億人台が残ることはない。1億600万人はおおむね2050年前後の水準にあたる。
- 4
1億2,600万人不正解
1億2,600万人は2020年の実績(1億2,615万人)そのもの。40年後もほぼ横ばいという想定になり、実際の人口減少と合わない。
📚 関連知識
将来推計人口は国勢調査を基礎に5年ごとに公表され、出生・死亡・国際人口移動の3つの仮定を高位・中位・低位で組み合わせる。国試で問われるのは原則「出生中位・死亡中位」の値。
- 人口が減る一方で世帯数はすぐには減らない。単独世帯・高齢者のみ世帯が増えるため。
- 2070年には総人口の約1割が外国人になると見込まれている。
| 年次 | 総人口 | 高齢化率 |
|---|---|---|
| 2020年(実績) | 1億2,615万人 | 28.6% |
| 2040年 | 約1億1,284万人 | 34.8% |
| 2056年 | 1億人を下回る | — |
| 2060年 | 約9,615万人 | — |
| 2070年 | 8,700万人 | 38.7% |
参考: 国立社会保障・人口問題研究所「日本の将来推計人口(令和5年推計)」
出典:「第115回看護師国家試験の問題および正答について」(厚生労働省)を加工して作成 → 出典について