第114回 看護師国家試験 午後 問44 解説
📝 問題
地域包括ケアシステムの構成要素はどれか。
✅ 正解
4
💡 解説
✅ 地域包括ケアシステムの構成要素は「住まい・医療・介護・予防・生活支援」の5つ。
地域包括ケアシステムは、高齢者が住み慣れた地域で暮らし続けられるよう、住まい・医療・介護・予防・生活支援の5つを一体で提供する仕組みである。この5つに入るのは住まいだけである。
よく植木鉢にたとえられる。「住まいと住まい方」が鉢、「介護予防・生活支援」が土、そこに「医療・看護」「介護・リハビリテーション」「保健・福祉」の葉が育つ。暮らす場が確保されて初めて、医療や介護が力を発揮するという考え方である。
- 1
交通不正解
交通は通院や買い物を支える環境として大切だが、5つの構成要素には入らない。生活支援の一部として扱われることはある。
- 2
雇用不正解
雇用は高齢者の社会参加や就労支援の話題で出てくるが、構成要素として掲げられているものではない。
- 3
情報不正解
情報の共有は多職種の連携を支える手段であり、5つの構成要素には数えられていない。
- 4
住まい正解
住まいは5つの一つで、システムの土台にあたる。持ち家や賃貸のほか、サービス付き高齢者向け住宅や有料老人ホームも含む。
📚 国試でよく狙われるところ
中核となる地域包括支援センターは、職種と業務がそのまま出題される。
- 設置主体は市町村(運営法人への委託もできる)
- 配置される3職種=保健師(等)・社会福祉士・主任介護支援専門員
- 4つの業務=総合相談支援・権利擁護・包括的継続的ケアマネジメント支援・介護予防ケアマネジメント
- 権利擁護には高齢者虐待への対応、成年後見制度の活用支援、消費者被害の防止が含まれる
- 個別の課題から地域の課題までを話し合う場が地域ケア会議
- サービスの単位は、おおむね30分以内に駆けつけられる日常生活圏域(中学校区くらい)
参考: 介護保険法第5条第3項/厚生労働省 地域包括ケアシステム
出典:「第114回看護師国家試験の問題および正答について」(厚生労働省)を加工して作成 → 出典について