第113回 看護師国家試験 午後 問8 解説

⭐ 必修老年看護学✔ 監修済み

📝 問題

老化に伴う視覚の変化で正しいのはどれか。

✅ 正解

1

💡 解説

✅ 老化に伴い、視野は狭くなる。

加齢に伴い視機能は全般に低下し、視野の狭窄が生じる。水晶体の弾力低下による老視(近くが見えにくい)、水晶体の混濁による白内障、色の識別能力の低下、明暗順応時間の延長などが特徴である。

他の選択肢はいずれも変化の向きが逆である。老視では近方視力が低下し(近くが見にくくなる)、色の識別はしにくくなり、明暗順応にかかる時間はむしろ延長する。高齢者は暗い場所での見えにくさや段差の見落としから転倒しやすく、環境調整が必要になる点を実践に結び付けて理解したい。

  • 1

    視野が狭くなる。正解

    加齢により視野は狭窄し、周辺の見え方が低下する。

  • 2

    近くが見やすくなる。不正解

    老視により近くが見えにくくなるため誤りである。

  • 3

    色の識別がしやすくなる。不正解

    加齢で色の識別はしにくくなるため誤りである。

  • 4

    明暗順応の時間が短縮する。不正解

    明暗順応にかかる時間は延長するため、短縮は誤りである。

📚 ここも一緒におさえておこう

高齢者は水晶体の黄変により青・緑系の識別が特に難しくなる。標示や段差は色相ではなく明度差で区別すると見分けやすい。

加齢に伴う感覚機能の変化
感覚主な変化
視覚老視・視野狭窄・明暗順応の遅延・水晶体の黄変・白内障
聴覚高音域から低下する両側性の感音性難聴
味覚味蕾の減少で閾値が上昇(特に塩味)し濃い味を好む
嗅覚低下しガス漏れや腐敗臭に気づきにくい
皮膚感覚痛覚・温度覚が鈍麻し熱傷や低温熱傷を起こしやすい

参考: 標準的な老年看護学(加齢に伴う視覚機能の変化)

出典:「第113回看護師国家試験の問題および正答について」(厚生労働省)を加工して作成 → 出典について

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