第113回 看護師国家試験 午後 問55 解説

一般小児看護学✔ 監修済み

📝 問題

ピアジェ, J.の認知発達理論における段階と病気の説明に使用するツールの組合せで適切なのはどれか。

✅ 正解

3

💡 解説

✅ 具体的操作期の子どもへの病気の説明には、動画が適している。

ピアジェ, J.の認知発達理論では、具体的操作期の学童は具体的な事物や映像を手がかりに論理的に考えられる。7〜11歳ごろのこの時期は、目に見えるものがあれば筋道を追えるが、言葉だけの抽象的な説明はまだ難しい。

具体的操作期とは

ピアジェの発達段階の一つで学童期にあたる。コップの形が変わっても水の量は同じ、といった理解(保存の概念)ができるようになる。

象徴的理解とは

目の前にないものを、絵や模型・言葉に置きかえて分かること。乳児期はまだ育っておらず、人体模型を見せても体の中の話とは結びつかない。

  • 1

    感覚運動期 ―― 人体模型不正解

    感覚運動期(乳児期)は象徴的理解の前段階で、人体模型による説明は理解できない。

  • 2

    前操作期 ―― 印刷文書不正解

    前操作期の幼児には、抽象的な文字中心の印刷文書より、人形や絵を用いた説明が適する。

  • 3

    具体的操作期 ―― 動画正解

    具体的操作期の学童は具体物・映像で論理的に理解でき、動画による説明が適する。

  • 4

    形式的操作期 ―― 指人形不正解

    形式的操作期の思春期は抽象的思考が可能で、指人形は幼児向けであり適さない。

📚 一緒に確認しよう

  • プレパレーションは発達段階に応じた心理的準備で、人形・絵本・写真・動画などを用いて処置への理解と対処を支える
  • ディストラクション(気そらし)はシャボン玉や音楽などで処置中の苦痛を和らげる方法
ピアジェの認知発達段階
段階年齢の目安特徴
感覚運動期0〜2歳感覚と運動で外界を知る。対象の永続性を獲得
前操作期2〜7歳象徴機能・ごっこ遊び。自己中心性、アニミズム、保存の概念は未獲得
具体的操作期7〜11歳具体物があれば論理的に考えられる。保存・可逆性の概念を獲得し脱中心化
形式的操作期11歳以降抽象的・仮説演繹的な思考が可能になる

参考: ピアジェの認知発達段階と発達に応じた説明(プレパレーション)

出典:「第113回看護師国家試験の問題および正答について」(厚生労働省)を加工して作成 → 出典について

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