第113回 看護師国家試験 午後 問50 解説

一般老年看護学✔ 監修済み

📝 問題

高齢という理由で高齢者を画一的に捉え、差別することを意味するのはどれか。

✅ 正解

1

💡 解説

✅ 高齢を理由に高齢者を画一的に捉えて差別することをエイジズムという。

エイジズムは、年齢(特に高齢)を理由に人を画一的に捉え、偏見や差別的な扱いをすることを指す。「高齢者は◯◯だ」という一律の決めつけがこれにあたる。

高齢者看護では、こうした無意識の偏見に気づき、一人ひとりの個別性を尊重する姿勢が権利擁護の基盤となる。

パターナリズムとは

本人の意思よりも、支援する側が本人のためによいと考えた判断を優先する関わり方。父権主義とも訳す。

権利擁護とは

自分では権利を守りにくい人の側に立って、その人の意思や利益を守ること。アドボカシーともいう。

  • 1

    エイジズム正解

    エイジズムは年齢を理由に高齢者を画一的に捉え差別することを意味する。

  • 2

    アディクション不正解

    アディクションは物質や行動への依存(嗜癖)を指す用語である。

  • 3

    パターナリズム不正解

    パターナリズムは本人の意思より支援者側の判断を優先する父権主義的な関わりを指す。

  • 4

    アンチエイジング不正解

    アンチエイジングは加齢に伴う変化を予防・抑制しようとする取り組みを指す。

📚 一緒に確認しよう

高齢者の権利を守るしくみは、虐待への対応と成年後見制度がまとめて問われる。

  • 高齢者虐待を発見した者は市町村へ通報する(生命・身体に重大な危険がある場合は義務)
  • 対象は養護者による虐待と養介護施設従事者等による虐待の両方
  • 成年後見制度には法定後見(後見・保佐・補助)と任意後見があり、判断能力が不十分な人の権利を守る
高齢者虐待防止法における虐待の類型
類型例
身体的虐待暴力を加える、正当な理由なく身体を拘束する
介護・世話の放棄(ネグレクト)食事・排泄・入浴の世話をしない、必要な医療や介護を受けさせない
心理的虐待暴言、無視、子ども扱いなど尊厳を傷つける言動
性的虐待本人が同意していない性的な行為、排泄の失敗に対し下半身を裸で放置する
経済的虐待本人の年金や預貯金を無断で使う、財産を不当に処分する

参考: エイジズムの概念(高齢者の権利擁護)

出典:「第113回看護師国家試験の問題および正答について」(厚生労働省)を加工して作成 → 出典について

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